TPP 明かせない理由は何？

TPPの情報が錯綜しているらしい。
それもこれもTPP参加予定国が『交渉に参加しないと情報を明かさない』としているからだそうです。
だから賛成者は「大丈夫だ」としか言わないのか？

ただ言えることは明かさないとしてる時点で賛成とか言ってる奴は頭がおかしい。

TPPの理念というか目的は「太平洋に面する国同士で自由な貿易を行い、経済を活性化しよう」というものです。
今のTPPが「どこが環太平洋やねん！！」というツッコミは置いとくとしても、この目的に従うのであるならば今の参加予定国だけでなく、もっともっと多くの、それこそ環太平洋などというケチ臭いことを言わずに全世界的に呼びかけ議論をすべきことです。

こんな理念を考えなくても多くの国々に参加してもらう方が自由貿易としては利益や利便性が飛躍的に高まるのは事実でしょう。

なのに、誘うための情報公開をしない・・・。
これは明らかにおかしな動きです。

何故、手の内を明かさないのでしょう？

『嘘というのは嘘の内容よりも、なぜ嘘をつくのかが重要』・・・つまり動機のほうが大切だということですけど、これを応用すると、
『隠蔽というのは隠蔽する内容よりも、なぜ隠蔽しなければならないのか？』ということです。

『情報を隠す』ということは隠すほうが利益がある・・・隠さなければならない『何かがある』ってことです。
でなければ隠す意味がない。
少なくとも参加を躊躇うような不利益な話があるということです。
残念ながら情報が足りないため具体的に何を隠蔽したいのかはわかりませんが、情報を隠すという時点で極めて胡散臭い話なのです。

この状況で『大丈夫』とはさすがに言えないし、そう思っている人は能天気なだけではないかと思いますね。

それにしても何なのでしょうね？
自由を謳いながら自由ではないという理念を捨ててまで隠さなければならないものって？
これ自体が重要なことではないとはいえ、交渉に参加するべきだと考える人は、ある程度あたりを付けて交渉の望まなければ、体よくあしらわれるだけですね。
賛成派はそこまで考えているのかどうか・・・まぁ、考えていないでしょうけど、そのあたりのことも考えてほしいものです。