意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

滅茶苦茶な景気対策・・・・。

2009年12月08日 | 政治
民主党が2次補正での景気対策を出しました。
国民新党と揉めに揉めて、出た結論が、7.2兆円の予算で、全体で24兆円規模の事業になりそうです。

どうしよう、どっからツッコミいれよう・・・。

ええっと、まず、せっかく予算凍結で2.7兆円減らしたのに、4.2兆円も増えてますが、これはいかに?
「事業仕分け」で1.6兆円を削減に四苦八苦してたのに、その3倍近くを使うんだと。
正気の沙汰じゃないね。

内容を細かく出ているのを見るとどう考えても、経済対策ではないものが多いんですけど?

雇用なんて、仕事がないのに人を雇っても、企業内失業者を増やすだけでしょう?
意味がないどころか誤魔化したいの?

エコポイントは、もうやったじゃんね。
住宅版エコポイントは、この状況で家を買える人は少ないだろう。

医療を見ると、なんで高齢者医療が景気対策なんでしょう?
高齢者が医療機関に行けば行くほど、医療保険が逼迫するでしょうに・・・。
なんで、逆のことするのかな?

地方に配るお金は税収不足を補うためでしょうから景気対策ではないし・・・。

・・・どこに景気が回復する見込みがあるのだろう?
何だか、ブルーになってきました。

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■緊急経済対策の主な内容

《雇用》(国費0.6、事業規模0.6)

雇用調整助成金の要件緩和
貧困・困窮者支援の強化
新卒者支援の強化

《環境》(同0.8、同4.1)

家電エコポイント制度の改善
住宅版エコポイント制度の創設
再生可能エネルギー全量買い取り制度導入の検討

《景気》(同1.7、同18.6)

景気対応緊急保証の創設
中堅・大企業の資金繰り対策
住宅金融の拡充

《生活の安心確保》(同0.8、同1.0)

高齢者医療制度の負担軽減措置
新型インフルエンザ対策
医療体制の整備

《地方支援》(同3.5、同3.5)

地方公共団体のインフラ整備支援
地方交付税交付金の減少額の補填(ほてん)

《国民潜在力の発揮》(――)

幼保一体化を含む保育分野の制度・規制改革
働く人の休暇取得推進プロジェクト

《合計》(同7.2、同24.4)

注)かっこ内の金額の単位は兆円。――は規制改革で金額はない。端数処理で合計は必ずしも一致しない

国債発行、過去最大53兆円台

2009年12月08日 | 経済
来年度の税収が36.9兆円となり、赤字国債を53兆円発行するとさ・・・。

前回、税収よりも赤字国債を上回った時は、戦後すぐの焼け野原のときです。
来年度は戦争もなく、焼け野原ですね。
それなのに、一切の希望が見えないなんて・・・。

このままだと長期金利が上昇し、企業が倒産。
日本経済に壊滅的な打撃を受けるね。
財政規律を考えて、予算を組まないから、こうなるのである。

『無駄を削れば予算はある』って言っていたのに、当てが外れて右往左往している、この政権じゃ無理だよね。
もっとも、なかった時、どうするのかも合わせて考えていなかったファンタジーには呆れますが。

民主党の掲げている新規事業の停止して、7兆円浮かせるべきでしょうね。
ま、国民の支持を得たいから撤回をできないと思いますが・・・。
ますます日本経済が沈んでいくね。

今年度税収は36.9兆円=国債発行、過去最大53兆円台-「極めて深刻」と財務相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000060-jij-pol

メディアの役割が変わったのでは?

2009年12月08日 | 報道・メディア
元政治記者の福島香織さんのブログ、北京東京趣聞博客に興味深い記事が載っていた。

<下野>なう、といったら新聞社は与党かとつっこまれた。
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/1346247/

大雑把に言えば、今まで集約されていたことで権利・経済的なパワーを持っていたメディアが「みんなのもの」・・・力が細分化したら、どうやって国家権力を抑えれば良いのかと憂いている内容です。

興味深いよね。
大きな力には大きな力で対抗するしかないことは事実。
国家が一次情報を直接流し、大メディアがいらなくなり、国家からの情報だけで物事を判断するしかなくなったら、いくらでも誤魔化せてしまう。
憂いる気持ちもわかる。

でもさ、これってメディアの信用の問題なんじゃない?
メディアが信用されないから、力を失っただけで、信用のされるメディアがあれば、そこから情報を得ようとするでしょう?
あまり気にする問題でもない気がする。

ところで、信用されるメディアって何だろう?
いや、それよりもメディアの役割って何だろう?
ここを突き詰めて考えないとダメと思う。

赤熊はメディアが信用を失ったのは、メディアの役割が変わったからだと思う。
例えば『○○が「○○○」と発言した』といった記事が出るけど、これってどれだけ信用できるでしょうか?
ワンフレーズでは前後の文脈で意味が変わったり、意図しない意味の言葉になってしまうことが良くある。
曲解ならまだ良い方で、場合によっては180度違う 虚偽報道にさえ発展する。
一番有名なのは「不倫は文化」かな?
誰もこんなこと言ってないのにね。

こんなことされては適わない。
書かれた記事の真偽を疑い、わざわざ調べないといけない。
一次情報を直接、求める必要がある。
確かな情報が得られないのならメディアなんて要らないよね。

要するに、今のやり方では信用は得られない。
では、どう改善するべきか?

結局、一次情報に直接触れなければいけないのなら、一次情報を提供することこそがメディアの役割になるのではないでしょうか?
ネット外は紙面・時間の関係上、全ての情報は伝えられないがネットならどんなに量が多くなっても問題ありません。
だから、信用と言う意味ではネットに完全に移行するでしょう。
広告収入だって取れるしね。
そうなるとメディアの第一の仕事は取材内容をきちんと全ての書き起こし、提供する。(できれば音声、映像付きで)

それだけでなく、政府が議事録(一次情報)をいくら直接流そうが、逆にそれらを全て網羅し、情報同士の紐付け、検索しやすく提供できれば、利用価値は飛躍的に高まります。
そこから第二の仕事として、一次情報の要約したものの提供するのです。
もちろん、原文も読めるようにリンクしておく。

と、このように今までは『情報の要約し伝える』ことが仕事だったんだけど、
これからは、一つ前に『情報の集積』が仕事として増えるんじゃない?
ここができない限り、メディアの信用はダダすべりで落ちて行くと思う。

さらに第3の仕事ととして、コラムなり、論説なりを書き、政治家にある程度のプレッシャーを与えていければ良いと思う。
ここら辺が、他紙との差別化が図れる場所だと思うし、イデオロギーの違いでどう捕らえるのかを読者に提供できれば非常に有益だと思う。

大メディアが生き残れる道はこのぐらいだと思うし、情報の集積能力を考えると今の大メディアにしかできない転身の仕方でもある。
少なくともメディアの役割が変わったのに、いつまでもしがみつこうとすれば、衰退し、摩滅すると思います。