天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

Wヤクボフスカ監督『アウシュビッツの女囚』女看守長は「人種的政治的に劣悪民族を一掃するには処分だけ」

2011-06-24 22:46:38 | 日記
今日の日記は、私が初めてDVD鑑賞しているポーランド映画『アウシュビッツの女囚』(1948年製作 ワンダ・ヤクボフスカ女流監督・脚本)のことです。添付した写真は、その表紙です。
この映画の原題は、ポーランド語で”OSTATNI ETAP”で、英語では ”The Last Stage”と言う意味です。日本語題名に付いている「女囚」のイメージは、私は東映映画『女囚さそり』(注:劇画が原作で梶芽衣子主演)を思い出してしまいます。
だから、英語の題名を尊重して『最後の場所:アウシュビッツ収容所』とした方が良かったと、今私は思っています。
この映画を製作した1948年は、戦争後が終了してたった3年しか経っていません。そして、映画の出演者や監督もすべてその収容所の体験者です。だから、とても生々しく強い衝撃を私は受けました。
この映画で、アウシュビッツ収容所の女看守長は、収容したユダヤ人の処分方針を決める会議で、次のように語っています。
『皆さん!収容所の大事な役割を忘れられては困ります。総統から重要な任務を与えられているのです。人種的・政治的に劣悪な民族を一掃することーそれには処分しかありません。労働力の有無もーユダヤか?非ユダヤも関係ないのです!』
この発言は、とても血が通った人間が言う言葉ではありません。この20世紀中葉アウシュビッツ収容所で起きた大惨劇は、今まで人間が犯した罪の中で、最も忌まわしい出来事です。
だから、人類はアウシュビッツ収容所を”負の世界遺産”と登録保存しています。未来永劫、人類はこの惨劇を決して忘れてはいけないのです。
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