天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

京極夏彦著『死ねばいいのに』での悪い社員素行を注進は侮辱罪・名誉棄損、信用棄損、業務妨害に深く安心す

2011-06-12 14:28:39 | 日記
今日の日記は、今読んでいる京極夏彦著『死ねばいいのに』(2010年講談社刊)のことです。添付した写真は、その著書表紙です。
この著書は、講談社HPよれば、『死んだ女のことを教えてくれないか――無礼な男が突然現れ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実・・・・・・。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは――』と紹介されています。
ある若い女性の死を巡る関係者六人の「私」(上司・隣人女性・ヤクザのヒモ・母親・捜査した刑事・裁判を担当した弁護士)が語った連作集です。その著書の中に、私の身辺にも関係あるとても気になる記述がありました。その記述を以下に引用・記述します。
・(1)「二人目」:(隣人女性に対して無礼な男の言葉)『淫乱女だ薄穢えメス豚だ、男誑しこんでいい気になるなだ、・・自宅とケータイと、それから職場にも送ったっしょ。職場、結構大変だったみてえよ』
・(2)「三人目」:(ヤクザのヒモの独白)『職場にも一度出向いてやった。・・社員の素行が悪いことをご注進に行っただけだ。・・社員の教育がなってないのじゃないですかーと。ーこのままでは困るんですがね。』
・(3)「六人目」:(無礼な男に対して裁判を担当した弁護士の言葉)『何しろ職場にまで怪文書を送り付けていたようですからね。これは侮辱罪ですよ。名誉棄損、信用棄損、業務妨害ーですよ。』
この(1)の隣人女性と(2)のヤクザのヒモと同じような行動を、私自身も受けています。
しかし、(3)の弁護士の言葉『侮辱罪ですよ。名誉棄損、信用棄損、業務妨害ーですよ。』を読んで、私はとても安心しました。私は別に”こそこそ隠すべきすべき悪行”を何もしていないと強く得心したからです。
この著書は、とてもミステリアスな構成で”人間は如何に生きるべきか?”を読者に強く問いかけている京極夏彦氏の名著です。だから、皆さんにも、一度この著書をお読みになることを私は強く勧めます。



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