天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

HTB仕様は構造図明記Hグレード鉄骨製作会社製品検査や施工中軸力検査で事業主現地視察前に違ボルト判明

2023-03-17 15:36:02 | 日記
今日の日記は、私が勤めていた建設会社(2018年5月末まで)の不祥事報道の事です。
札幌で現在施工中の高層ビルで品質上で問題があり、鉄骨18階部まで組み上げていても、地上部を全て解体して施工し直すとの事です。
私が現場監督をしていたのは30年前ですので、その当時と変わっているかも知れないですが、誠に不可解な出来事だと、今率直に思っています。
まず、報道によると、”事業主のNTT都市開発によりますと、1月末の現地視察の際、発注したものと違う<ボルト>が使われていたことがわかりました。”とありますが、私の現場体験では全く考えられません。以下に、その根拠を述べます。
1・このボルトはHTBといわれるもので、構造図にしっかりと明記されており、その仕様を変える事は、設計変更になる。当然設計者の了解が必要です。
2・HBTを納入するのは、Hグレードの鉄骨製作会社で、工場製品検査の際、HTBの検査(設計者立ち合い)も実施される。
3・施工中も、その都度、HTBの軸力検査(第三者の検査機関)が実施され、違うボルトを使用していれば、即座にわかる。
以上、事業主の1月末現地視察の前に、その不具合は完全に露呈されています。だから、設計者や第三者検査機関が、グルになっていなければ、このような事態は起きていないと、私は正直考えています。
私の体験した当時と、現在の施工環境が変わっているとしか、今は考えられないです。まったく不可解な事件です。そして、OBとして、私はとても悲しいです。



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