今日の続編日記は、映画『偉大な生涯の物語』(1965年製作 ジョージ・スティーヴンス監督 マックス・フォン・シドー主演)に登場するマグダラのマリアのことです。添付した写真は、映画でイエスに扮したスウェーデン出身の名優マックス・フォン・シドーです。
映画でのイエスは、弟子と供に布教のため地中海沿岸の街を通った時、この街の住民から制裁を受けようとしている派手な赤い服を着た若い女・マグダラのマリア(ジョアンナ・ダナム )を見つけます。イエスが男達に「なぜ彼女をとがめる?彼女は何をした?」と問いかけると、連れてきた男は「姦淫していたんだ!」と答えます。
この映画のシーンは、新約聖書のヨハネの福音書8章の有名なキリスト布教エピソードから映画に映像化されたものです。イエスは男に「本当か?」と確認してから「裁きは正しい!彼女は姦淫罪だ!」と廻りを取り囲んだ公衆に語りかけます。そして、咎めた男は「律法では石打ちだぞ!」と叫びます。当時のユダヤ人には旧約聖書のモーゼ「十戒」に”姦淫してはならぬ”との律法があるから、この制裁は当然の処理でした。
しかし、その言葉を聞いたイエスは、地面のあった石を取り上げて周りの男たちに
『君たちの中で罪のない者が最初に投げよ!』と咎めた男に石を渡そうとします。
このイエスの言葉に、男たちは皆たじろいで誰一人石を持つ者は出てこないのです。そして、イエスは怒ったように石を地面に叩きつけます。
イエスが彼女の名前を訊ねると、彼女は『マグダラのマリアです』と答えます。イエスは『もう 誰も罰しないよ!私もだ!』と言って、地面に倒れていた彼女を立ち上がらせます。
このように、旧約聖書で定められた律法でも、イエスは人間への深い思いやりを抱き、とても柔軟に解釈したのです。だから、その当時あれだけ多くのイスラエルの人々の強い賛同を得たのです。
その後、マグダラのマリアは改心して、イエスの身の廻りの世話を始めます。そして、最後の布教でエルサレムに入ったイエスが休息している時、マグダラのマリアは疲れたイエスの足を揉んで優しく香油を塗ります。これを見ていたユダが、その高価な香油を問題して、「それで貧しい人に施せる」とマグダラのマリアを強く非難します。それに答えて、イエスは
『その通りだが、彼らはいつもいる 少しの香油を惜しむな!私はいなくなる 彼女は私の埋葬に備えたのだ!』とユダを諭すように静かに覚悟を込めて話しかけます。
とても感動的なイエスの言葉です。教条主義に陥っている聖書をより人間らしい出来事にしたジョージ・スティーヴンス監督のとても見事な映画演出です。
この映画『偉大な生涯の物語』は、キリスト教徒でない私でもとても感動する人間普遍の真理を語っています。だから、私は皆さんにも強く鑑賞をお勧めします。
映画でのイエスは、弟子と供に布教のため地中海沿岸の街を通った時、この街の住民から制裁を受けようとしている派手な赤い服を着た若い女・マグダラのマリア(ジョアンナ・ダナム )を見つけます。イエスが男達に「なぜ彼女をとがめる?彼女は何をした?」と問いかけると、連れてきた男は「姦淫していたんだ!」と答えます。
この映画のシーンは、新約聖書のヨハネの福音書8章の有名なキリスト布教エピソードから映画に映像化されたものです。イエスは男に「本当か?」と確認してから「裁きは正しい!彼女は姦淫罪だ!」と廻りを取り囲んだ公衆に語りかけます。そして、咎めた男は「律法では石打ちだぞ!」と叫びます。当時のユダヤ人には旧約聖書のモーゼ「十戒」に”姦淫してはならぬ”との律法があるから、この制裁は当然の処理でした。
しかし、その言葉を聞いたイエスは、地面のあった石を取り上げて周りの男たちに
『君たちの中で罪のない者が最初に投げよ!』と咎めた男に石を渡そうとします。
このイエスの言葉に、男たちは皆たじろいで誰一人石を持つ者は出てこないのです。そして、イエスは怒ったように石を地面に叩きつけます。
イエスが彼女の名前を訊ねると、彼女は『マグダラのマリアです』と答えます。イエスは『もう 誰も罰しないよ!私もだ!』と言って、地面に倒れていた彼女を立ち上がらせます。
このように、旧約聖書で定められた律法でも、イエスは人間への深い思いやりを抱き、とても柔軟に解釈したのです。だから、その当時あれだけ多くのイスラエルの人々の強い賛同を得たのです。
その後、マグダラのマリアは改心して、イエスの身の廻りの世話を始めます。そして、最後の布教でエルサレムに入ったイエスが休息している時、マグダラのマリアは疲れたイエスの足を揉んで優しく香油を塗ります。これを見ていたユダが、その高価な香油を問題して、「それで貧しい人に施せる」とマグダラのマリアを強く非難します。それに答えて、イエスは
『その通りだが、彼らはいつもいる 少しの香油を惜しむな!私はいなくなる 彼女は私の埋葬に備えたのだ!』とユダを諭すように静かに覚悟を込めて話しかけます。
とても感動的なイエスの言葉です。教条主義に陥っている聖書をより人間らしい出来事にしたジョージ・スティーヴンス監督のとても見事な映画演出です。
この映画『偉大な生涯の物語』は、キリスト教徒でない私でもとても感動する人間普遍の真理を語っています。だから、私は皆さんにも強く鑑賞をお勧めします。