天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『史上最大の作戦』独軍将官C・ユルゲンス「俺達は負けるぞ!偉大な総統が睡眠薬で寝ていて起せない」

2011-06-23 21:52:38 | 日記
今日の日記は、映画『史上最大の作戦』(1962年製作 ケン・アナキン:イギリス側 アンドリュー・マルトン:アメリカ側 ベルンハルト・ヴィッキ:ドイツ側共同監督 ジョン・ウェイン ロバート・ミッチャム ヘンリー・フォンダ主演)で、ドイツ西方軍参謀少将(クルト・ユルゲンス)が副官に語った言葉です。
連合国軍のノルマンディー上陸作戦を知ったドイツ西方軍総司令官は、クルト・ユルゲンスに予備役の機甲師団を至急ノルマンディーに配備するよう、ベルリンの軍首脳に要請の依頼しました。しかし、そのベルリンにいるヒトラー側近の回答は「総統は就寝中なので、明日朝その件を具申する」というまったく危機意識のないものでした。そして、その電話連絡を受けたクルト・ユルゲンスが、そばにいた副官にこの戦争について静かに力を込めて語り始めます。
『歴史的瞬間だ!この瞬間に歴史が変わる 俺たちは負けるぞ!偉大な総統が睡眠薬で寝ておられてーお起こしできんのだ 信じられん!考えてみろ 忘れるでないぞ 俺たちは歴史の証人だ!後世の史家はこの事実を疑うだろう だが事実なのだ!』
とても印象に残るドイツ軍将官クルト・ユルゲンスの言葉です。添付した写真は、その映画シーンのクルト・ユルゲンスです。
この映画では、ドイツ側監督のベルンハルト・ヴィッキは、母国を美化することなく、ヒトラー一人が起した間違った戦争に強く警鐘を鳴らしています。
このように、ナチスドイツにも危機を素早く察知してその対策を適切に講じようした行動は起きていたのです。しかし、神格化されたヒトラー自身が、その行動を無残にも葬り去ってしまったのです。とても皮肉なことに、ヒトラーが持つ絶対的権威が自分の創り上げた王国を内部から崩壊させているのです。
このとても重大な歴史的教訓を、某都内劇場に巣食っている独善的教義を信奉する応援親衛隊客に、私は衷心より捧げます。


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