天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

菊地章太著『阿修羅と大仏』千年前源信は事実は取るに足らないがしがみつかないでは生られないと慰安婦洞察

2015-12-28 19:50:52 | 日記
今日の日記は、今札幌別宅で読んでいる菊地章太著『阿修羅と大仏』(2014年幻冬舎ルネッサンス新書)で書かれている源信の言葉と、本日日韓従軍慰安婦問題で安易な妥協した安倍首相へのとても深い危惧です。添付した写真は、その慧眼に満ちた著書の表紙です。
この著書の第二章「當麻寺サンセット浄土曼荼羅」で、奈良盆地の西のはずれにあって浄土の夢をつむいだひとりの女性の物語がその信仰をささえてきた當麻寺を、著者は、曼荼羅絵にして解き明かしていき千年もの時を経て、現在も深く日本人に信仰されていると、興味深く説いています。そして、当時の浄土教・宗教家の源信は、「横川法語」に次のよう語っています。以下に、その言葉等を引用・掲載します。
『「思うことがかなわぬのは世のつねではないか。せめても夢を物語にしてつむがずにはいられない」と。それは、フィクションにまみれている。けれども、それにしがみつかないでは生きていけない。物語が必要になるそのとき、事実など取るに足らないものになる。現実を乗りこえるほど物語が大きな意味をもってくる。極楽浄土の夢をつむいできた中将姫の物語を人々は信じた。信じることに自分をつないできたのである。』
まるで、同じく仏教伝搬の影響を受けた韓国に生きている慰安婦女性の心境を千年前に、日本人宗教家・源信が言い著わしているのに、私は強い衝撃を受けました。とても鋭い洞察力です。
朴大統領も恨みは千年経っても消えないと発言しています。事実など取るに足らないもので、事実(捏造ではあるが日本軍に強制連行された)と受け止めないと生きて行けないのです。
いくら、安倍首相が、被害者ビジネスに屈し10億円もの巨額見舞金を支払い、子や孫に謝罪させてはいけないと強調しても、この女性たちを韓国社会は悲しき犠牲者と千年経っても尊び続ける(捏造した慰霊施設やその碑文)のは、この千年前の源信の言葉ではっきりしています。
私は、いつも応援してきた安倍首相に、今度ばかりは大いなる失望を抱いています。そして、今後の悪漢国家・韓国の理不尽な動向を注視する必要があります。
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購入フォースマンションは26日で仕事終い37年前厳寒地で29日コン打設した私の現場体験すると隔世の感

2015-12-27 19:37:43 | 日記
今日の日記は、私が購入したフォースマンションの午前中に行った新築現場観察記です。
私は年内の工事進捗状況について、11月22日付ブログ日記『札幌フォースマンションは順調に昨日8階躯体コン完了で私は満足し私の予想より早く年内は12階躯体完了か』で、当初の予想10階打設完了より2階分アップになるのでは?と書き込みしました。
しかし、今日から新築現場は、正月休み(工程表看板表示有り・門松等のお供えもあった)になっておりました。現在までの工事進捗は、残念ながら11階躯体コン打設完了で、躯体工事の最上階は冬籠り状態になっていました。まあ~当初は10階までと思っていたので、スムーズに進捗した事に私は安堵しました。
2階から外装サッシやガラスもはめ込まれており、今後来年から悪天候で吹雪いても、下層階の内装工事は可能な状態になっています。私が購入した6階もちゃんと外部と隔離されており、気象条件の悪化の影響は全く受けないのでとても安心しました。
クリスマスの翌日26日(土)で作業終了したこの現場でも分るように、最近の年末の建設工事の仕事終いは、とても早くなって来たように感じました。私が1978年12月(37年前)に道央の厳寒地・足寄町で従事した新築現場では、上屋養生して29日にコンクリート打設した過去の懐かしい経験からすると、ずいぶんと作業条件が改善(3Kでは若い人には魅力有る職場ではない)されたと痛感しました。
そして、37年前北海道の厳寒を痛感した社会人3年目の私が、再び北海道の札幌に戻って来たと思うと、人生の不可思議さが今強く胸に迫ってきています。その当時の私を思うと、隔世の感があります。
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本日の札幌別宅道中記はTV映画『水戸黄門』テーマソング「人生~苦有り楽も有り」凶事慶事逆転境地を実践

2015-12-26 20:04:04 | 日記
今日の日記は、本日の札幌別宅への道中記「人生~楽ありゃ・苦もあるさ(TV映画『水戸黄門』テーマソング歌詞)」の実践・実感編です。
本日の札幌行き便は、いつも使ってANA4711便(エアドウ共同運航)6:50発8:20着を利用しました。搭乗するまでは順調(待合ラウンジで軽食用パンをゲットし空のマイポットにオレンジジュースを充填)にいき、前の方の座席で、その出発を待っていました。しかし、積み込み荷物の収納に戸惑って、羽田空港を離陸したのは、普段より15分もの遅れになりました。
だから、新千歳空港から札幌都心行連絡バスは、普段より1便遅れ(15分後)にしか乗れませんでした。その連絡バスが、札幌市内に入った国道沿いニトリ美園店近くで信号待ちの停車時、後続の自動車(個人用自家車)に追突されてしまいました。乗客には何も被害は無かったですが、運転手が事故と判断して、警察に連絡してそのままその場で、立ち往生してしまいました。そして、駆けつけた警察官に、私は住所・氏名・生年月日・職業勤務先までを尋ねられ、怪我は無いかの質問(事情聴取)をされました。
結局、後続の連絡バス(2便後・30分遅れ)に乗り替えて、下車予定の「すすきの」に到着したのは、予定より1時間近く遅れてしまいました。札幌別宅に着いてからも、昼頃豊平警察署から電話が掛かってきて、藤沢の住所は一軒家なのか?と、質問責めされました。札幌別宅はマンションの部屋番号まで書いていたので、詳細に再確認をしたのかもしれません。まあ、重大事故ではなかったけれども、飛行機の到着が遅れなければ、こんな【御釜】事故・凶事に合わず済んだと思うと、全くついていない日だと悔やんだりしてしまいました。
私は食事が終わってから、近くの家電量販店・ヤマダ電機に食料品(UCカード千円券利用)の調達(1枚分+少額の御釣)に出かけました。そしてレジで支払いを終わった後、レジ男性社員から『同じフロア(改装して住宅設備モデルルームがあった)で、新商品のアンケート調査を行っていますので、時間があれば立ち寄ってください。粗品がもらえますよ!』とその商品アンケート調査用紙を渡されました。
私は、思わずその粗品の言葉に釣られて、その住宅設備モデルルームに立ち寄ってしまいました。そして、その商品を見て、アンケート用紙に記入して、コーヒーを御馳走になって、受付にその調査用紙を渡した時、その期待していた粗品を貰って別宅に帰りました。
でも、開けてみてとても驚いたことに、その粗品は、【ペア湯呑み片岡鶴太郎作「雪椿」オリジナル美濃焼】でした。私は、ヤマダ電機の正月用粗品の【テッシュペーパー・1箱】だと思っていたので、私は【ヤマダ電機に感謝・感激!】の心境の至りました。
さっきまでついていない日だと思っていた午前の凶事が、この午後の慶事で逆転したのです。まさに、私は、TV映画『水戸黄門』テーマソングの歌詞の中にある「人生~楽ありゃ・苦もあるさ」の境地を実感した一日でした。
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昨日の日銀補完処置を的確視し小野展克著『黒田日銀最後の賭け』バズーカ第3弾発言が今後は市場に響かない

2015-12-19 19:01:34 | 日記
今日の日記は、昨日の金融政策決定会合で金融緩和策を補強した黒田日銀総裁を題材にした経済書・小野展克著『黒田日銀 最後の賭け』(文春新書・2015年10月刊)で語ったバズーカ砲第3弾のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
昨日、日本銀行は、金融政策決定会合で、「量的・質的金融緩和」の継続に加え、「補完処置」として国債買い入れ期間を長くしたり、担保対象を住宅ローン債権も対象して、購入するETFで年3,000億円を「設備・人材投資に積極的な企業」を対象とする、【補完処置】を賛成6人・反対3人の多数決で決定しました。その直後、東京株式市場の日経平均株価は600円以上値上がりしましたが、その内容詳細がよく分かると終値は、前日より366円も下落してしまいました。市場が、その日銀の処置に完全に【失望】した結果です。その日のアメリカのダウ平均株価も大きく値を下げています。
このような経済状況の激変の中、私はたまたま自宅で今、小野展克著『黒田日銀 最後の賭け』を読んでいます。その中で、著書は今回の出来事を的確に予想するような記述をしており、とても驚いています。その著書から、以下に、関係記述の一部を引用・掲載します。
『市場との対話という意味では、黒田の異次元緩和も強力なメッセージ性を持っていた。・・だからこそ、バズーカ第二弾となった追加緩和についての黒田の説明ぶりは、市場に複雑な波紋を呼んだ。・・異次元緩和の狙いは、デフレからの脱却で、人々の期待や物価観を根こそぎひっくり返すという大胆なチャレンジだ。そのためには、人々に衝撃を与え意識を揺さぶりをかけたという考えだ。市場の反応をみれば、こうした効果が働いたことは否定できないだろう。ただ、同じ手は何度も使えない。海千山千の投資家たちは、今回の黒田の言動を織り込んだ上で、次の投資行動に反映させる。ヘッジファンドのファンドマネジャーは、こう指摘する。「バズーカ砲第二弾の会見で、我々は、黒田さんの言葉を素直に受けなくなります。今後の市場との対話という意味で、黒田さんが失ったものは大きいのではないでしょうか」今後は、黒田の発する言葉が、市場に効果的に響かない可能性があるのだ。・・異次元緩和がもたらす結果は、学問的な叡智を結集して分析され、いずれは金融論の教科書、いや世界史の教科書に刻まれることになるだろう。しかし今、その記述を知るものは、誰一人としていない。』
なんか、昨日の黒田日銀総裁会見と市場との関係を予知していたような、小野展克氏の【黒田の発する言葉が、市場に効果的に響かない可能性がある】の卓見です。甘利大臣は記者会見で、日銀処置に賛成の意を示し、「株価が下落しても正しい事を行っている」と語っています。これは、海千山千の市場関係者(特に海外のヘッジファンド)の恐怖を、過小評価していると言わざる得ないです。
私自身は、この補完処置は正しい行動だと思いますが、もっと大胆な金融緩和を私はお願いしていました。これでは、もう市場はこれ以上の緩和処置はなく、出口戦略に移行したと判断したから、日経平均株価は値上がりするどころか、大きく下落したのです。これで、私が予想していた年内の終値2万2千円達成はもう絶望的になりました。
経済の動向は、素人の私には全く分かりません。来年のNISA口座も凍結するのが正解だと、私は今痛感しています。
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1700回投稿版・渡辺邦男監督映画『忠臣蔵』ラストは溝口健二監督『元禄忠臣蔵』と違い瑶泉院に威厳無し

2015-12-13 12:42:18 | 日記
今日の日記は、今インターネット無料配信で鑑賞した明日(旧暦)討ち入りがされた江戸時代の赤穂事件を扱った映画『忠臣蔵』(渡辺邦男監督・主演長谷川一夫 市川雷蔵・大映1958年製作)のラストでの浅野内匠頭の内室・瑶泉院の所作のことです。そして、今回の投稿は1,700回目特別版です。添付した写真は、公開当時のポスターです。
私は、日本映画で観客動員が多くかってはドル箱だった【赤穂事件】を扱った忠臣蔵がとても好きで作品のほとんどを鑑賞しています。今回は、渡辺邦男監督が映画全盛期であった昭和33年(1958年)に制作した『忠臣蔵』を、PCでネット鑑賞しました。
この作品は、忠臣蔵の数多くのエピソードを手際よくまとめていますが、ラストの討ち入りの本懐を遂げた大石ら一行が亡き主君の芝高輪にある菩提寺の泉岳寺に向かう道筋で、大石を待ち合わせた浅野内匠頭の内室・瑶泉院(切腹後出家・山本富士子扮する)の所作のことで、私はとても強い違和感を抱いています。
この映画では、瑶泉院は戸田局(三益愛子)と越元3人を伴い、市中町人らの列の中で頭巾もぜず派手な白地の豪華衣装の立姿で待っていて、大石ら一行が通リ去った後、瑶泉院は戸田局と共に膝を付き感謝の念か?(前日は知らずにいたので邪険に扱う罪滅ぼしか彼女は『内蔵助、許してたもれ』と口に出す)を示していました。このシーンを観て、私は大衆娯楽映画の巨匠・渡辺邦男監督には、江戸時代の士族の身分の違いなど全く眼中にないと、強く思いました。
まず、出家した婦女子(瑶泉院)はやたらに外出など出来ず、またその際の服装は全く質素なものだったはずです。いくらミス日本代表だった美女の山本富士子だとしても、その演出効果上は全く遠慮する必要はないのです。また、いくら感謝の念を表現するとしても、戸田局と共に道端で膝を付くなど、家臣(筆頭家老でも)に対する振る舞いでは全くないです。
私は、2012年7月16日付日記『溝口健二監督1942年映画「元禄忠臣蔵」明日はお殿様命日暇請にご焼香をの大石に瑶泉院その儀なりませぬ』でも書いていますが、武家社会には歴然とした身分格差があり、筆頭家老だった者でも主君の内室(威厳を持ち対応)には何も逆らえなかったのです。やはり、溝口健二は、日本映画の素晴らしい演出監督だったと、今痛感しています。
最近は、私の映画鑑賞投稿はめっきり減りましたが、1,700回記念投稿(2009年8月19日第1回目から約6年4か月・2,308日目で)を契機に、これからはもっと映画鑑賞記を多く投稿する所存です。でも、あまり期待せず待っていてください。
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