
今日の日記は、先週の16日86歳で東京都港区の病院で心不全の為逝去された俳優・小林桂樹さんのことです。
小林桂樹さんは、私が映画を見始めた1960年代頃の東宝のスターで「社長シリーズ」にはよく秘書課長役で出演され、社長役の森繁久弥さんとのやりとりに、子供心に「サラリーマンは大変だ~!」と思った役者さんです。
でも、彼の演技の素晴らしさにとても驚いたのは、1958年に製作された東宝映画『裸の大将』(堀川弘通監督 小林桂樹主演)を、60年代前半にTBSテレビ(注:60年代「キーハンター」が開始される前に、土曜夜9時から2時間枠で日本映画を放映する番組があった)で、私が見た時でした。添付した写真は、その映画の山下清役の小林桂樹さん(左側)とその他大勢の端役で出演した三木のり平さん(右側)です。この映画で、私はまだ未熟者でしたが、真の役者魂とは何か?を強く感じました。
映画評論家の垣井道弘氏は、当時の小林桂樹さんについて「役作りのために山下画伯と行動を共にし、彼の言葉をテープにとって徹底的に練習。連日の肉とビールで体形までそっくりに仕上げた入魂の演技で、毎日映画コンクール主演男優賞などを受賞した。画伯の発音障害(どもり)をリアルに演じすぎて賛否両論あったが、映画は大ヒット。撮影が終わって次の作品に入っても口調が治らず、新聞をゆっくり声を出して読みながら数カ月かけて矯正したほどだった。」と語っています。
だから、私が見た映画『裸の大将』は、それほど小林桂樹さんが情熱を注いだ作品だったのです。また一人、私が大好きな俳優さんが亡くなりました。私は、慎んで小林桂樹さんのご冥福をお祈りします。そして、多くの名画を見せてくれて、ありがとうございました。
小林桂樹さんは、私が映画を見始めた1960年代頃の東宝のスターで「社長シリーズ」にはよく秘書課長役で出演され、社長役の森繁久弥さんとのやりとりに、子供心に「サラリーマンは大変だ~!」と思った役者さんです。
でも、彼の演技の素晴らしさにとても驚いたのは、1958年に製作された東宝映画『裸の大将』(堀川弘通監督 小林桂樹主演)を、60年代前半にTBSテレビ(注:60年代「キーハンター」が開始される前に、土曜夜9時から2時間枠で日本映画を放映する番組があった)で、私が見た時でした。添付した写真は、その映画の山下清役の小林桂樹さん(左側)とその他大勢の端役で出演した三木のり平さん(右側)です。この映画で、私はまだ未熟者でしたが、真の役者魂とは何か?を強く感じました。
映画評論家の垣井道弘氏は、当時の小林桂樹さんについて「役作りのために山下画伯と行動を共にし、彼の言葉をテープにとって徹底的に練習。連日の肉とビールで体形までそっくりに仕上げた入魂の演技で、毎日映画コンクール主演男優賞などを受賞した。画伯の発音障害(どもり)をリアルに演じすぎて賛否両論あったが、映画は大ヒット。撮影が終わって次の作品に入っても口調が治らず、新聞をゆっくり声を出して読みながら数カ月かけて矯正したほどだった。」と語っています。
だから、私が見た映画『裸の大将』は、それほど小林桂樹さんが情熱を注いだ作品だったのです。また一人、私が大好きな俳優さんが亡くなりました。私は、慎んで小林桂樹さんのご冥福をお祈りします。そして、多くの名画を見せてくれて、ありがとうございました。