天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

蓮舫行政刷新担当相「どうやって将来明るい夢に具体的繋げていくか?」は基礎科学重要性を完全否定した発言

2011-06-21 23:38:51 | 日記
今日の日記は、「どうやって将来の明るい夢に具体的につなげていくのかという努力を次は期待」と、全く基礎科学の役割を否定する見解を述べた蓮舫行政刷新担当相です。この見解を披露した記者会見を、産経ネットニュース(2011.6.20 21:24 配信)より、以下に引用・掲載します。
『・・「2位じゃだめ」は間違った報道 蓮舫氏・・蓮舫行政刷新担当相は20日、富士通と独立行政法人、理化学研究所が共同開発した次世代スーパーコンピューターが最新のスパコンランキングで世界1位になったことについて「きわめて明るいニュースで、関係者のご努力に敬意を表したい。オンリー1を目指して、どうやって将来の明るい夢に具体的につなげていくのかという努力を次は期待したい」と述べた。一方、スパコン開発費の事業仕分けの際に「2位じゃだめなんでしょうか」と発言したことを指摘されると「メディアが勝手に短い部分を流したのではないか。コメントの前後をみていただければ、全く間違った報道だ」とメディア批判を展開した。首相官邸で記者団に答えた。添付した写真は、蓮舫行政刷新・公務員制度改革相(当時)です。』
彼女は、何でも費用対効果という尺度で物事を見ています。行政刷新とはまったく違う基礎科学の研究分野まで、事業仕分けの手法を入れようと間違った思考を未だに持っています。
”オンリー1(私注:具体的に言えば他人に侵されない自分だけの特許取得)を目指して”いるのは、蓮舫氏が指摘するまでもなく、全ての科学研究者の共通の願いです。
この”オンリー1”発言は、蓮舫氏がかって「2位じゃだめ?」と発言したことを科学研究者の方々に素直に謝罪できず、今回の朗報「1位になったこと」に接して、基礎科学の重要な役割を全く判らず、ピント外れの注文(将来の明るい夢に具体的につなげていく)を付加する姿勢を貫くための間違った条件付けです。
すべての基礎研究が、将来の明るい夢に具体的につながる訳ではないです。私は具体的に貢献できる”実学”の工学部出身の技術者です。しかし、直ぐ社会に役立つことはない基礎科学を地道に極めようとする理学部の研究者の方々に、私は大いなる敬意や尊敬を持っています。
蓮舫行政刷新担当相の論法でいけば、小柴東大名誉教授のノーベル賞受賞理由「天体物理学、特に宇宙ニュートリノの検出へのパイオニア的貢献」など何も評価に値しない税金の無駄使いになってしまいます。
私は、蓮舫行政刷新担当相には、すべて分野に派生する可能性がある基礎科学の研究に、もっと温かい支援行動を見せてほしいです。
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