1010 Radio

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福島でチェルノブィリが繰り返されることはない(2)

2011-03-24 | ラジオ
ロシア・グリンピースのチュプロフ氏は、次のように述べている。
「ロシアの原子力エネルギー専門家達の全体的な予測は、連鎖的な核反応は起こらないか、あるいは起こるとしても極めて可能性が低いというものだ。
核反応が起こりうる諸条件は僅かばかりだ。とは言え核燃料の溶解という最悪のシナリオがある。
現在、核燃料は崩壊しつつあり、放射能が外に出ている。溶解は全てが溶岩状に変わりうることを意味する。その場合、最も好ましくない事は、新たな放射性物質が一定量放出される事で、そうなった場合には気象専門家に予想してもらう必要がある。
放出物に関する多くの情報を収集しなければならない。現在あらゆるデータは唯一つの情報源、IAEAから届いている。
ただ情報はひどく小出しに出されており、頻繁に更新される訳でもない。4時間おきだ。これでは不十分極まりない」
チュプロフ氏は、このように発言している。

届く情報を元に、ロシア及び日本に隣接する国々のための気象学的予報ができるようになるのは、やっと来週のこととなるだろう。
しかし放射能を含んだ雲が広がった場合、日本、中国、韓国、ロシア各国すべての専門家は、チェルノブィリの時と同様に行動することが不可欠である。

ヤブロコフ博士は、次のように主張している。
「もし放射能を帯びた雲を雨雲にして雨を降らせなかったなら、チェルノブィリ原発事故の後遺症は遥かに深刻なものとなったであろう。
当時、放射性物質を内に含んだ雲が水に変えられ雨を降らした。海の近くで雲を雨にして落としてしまう必要がある。中国でも韓国でもロシア極東でも今、雲を雨に変えてしまう薬品を積んだ飛行機を飛ばす用意をすべきだと思う。当然、海や海の生態系に、海に住む生物に影響が出るだろうが、先ず人間を救わなくてはならない」
ヤブロコフ博士は、このように発言している。

チェルノブィリ原発事故後、日本の専門家達は、大量の放射能を浴びた人々を治療し、汚染された大地を元に戻す自分達の経験をロシアに教えてくれた。今度はロシアの側が、お返しをする番だ。

3月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル