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福島第1原発とチェリノブイリ原発

2011-03-20 | ラジオ
東日本大震災発生から1週間となった18日、日本各地では大震災の犠牲者に黙祷が捧げられた。
尚、大震災で被害を受けた福島第1原発では、現在も深刻な状況が続いている。自衛隊による核燃料プールを冷却するための、緊急作業も実施された。
福島第1原発では1号機から6号機までの、全ての原子炉が危険な状態にあり状況は深刻化している。一方で冷却装置を動かすための、電源が復旧される望みもある。全ての作業は、原発の状況を管理下に置くためになされている。

あらゆる状況を考慮すると福島第1原発は今後、チェルノブイリ原子力発電所と同様の運命を辿るとの見方もある。
チェルノブイリ原発のように、福島第1原発も石棺で覆われる可能性があるという。その場合、チェルノブイリ原発ではコンクリートで覆われた原子炉が一つだったが、福島第1原発では少なくとも四つになると見られている。

ロシア緑十字核安全保障プログラムのクズネツォフ氏は、別の解決方法はないとの考えを表し、次のように述べている。
「コンクリートで覆う方法は唯一の正当な措置だ。なぜなら別の方法は、これまでに考え出されていないからだ。今回の場合、石棺が最も受け入れ可能で、必要とされる解決方法だ。
石棺の建設は全てのプロセスが多かれ少なかれ、安定した時期に行われてなければならない。そしてその後は少なくとも、これ以上何も起こることはないと確信することができるだろう」
クズネツォフ氏は、このように発言している。

専門家たちは福島第1原発を復旧することは、恐らく出来ないだろうとの見方を示している。
クルチャトフ名称研究所の第一副所長は、福島原発は失われたと述べ、次のように語っている。
「 始まってしまったプロセスを止めることは非常に困難だ。ですから冷静に対応する必要がある。技術施設としての原発は失われたのだ。
原発がある敷地では事故処理が必要となる」
第一副所長は、このように話している。

IAEAのブィチコフ氏は核爆発の発生に関して、人々を脅かす根拠はないとの考えを示している。
IAEA指導部は少なくとも、専門家グループを現地へ派遣する意向だ。同時にIAEAは日本政府に対し福島第1原発の状況に関して、多くの情報を提供するよう呼びかけた。IAEAの天野之弥事務局長は東京で、松本剛明外相と会談し、情報連絡を強化していきたいとの考えを伝えている。
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3月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル