1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

日米安保条約改定50周年によせて(1)

2010-01-24 | ラジオ
今から50年前の1960年1月19日、日本の岸首相とアメリカのハーサー国務長官が日米安保条約に署名した。
この歴史的な日を迎えてすでに40年以上、日米関係の諸問題に取組んでいる専門家イリグラム政治学博士にインタビューをした。

ロシア語で記念日はДень「Den?」(googleで翻訳)と言うが、これはラテン語からきた言葉で、なになに周年つまりは年毎の記念日というものだ。
まして50周年ですから本来は特別に記念し、お祝いを贈ったりまた贈られたりするだろうが、この場合盛大なお祭り騒ぎをしたり、この日を御祝いの言葉でいっぱいに飾るようなことは、ちょっとまって考えるべきだと思う。(「少し待って」と表現したほうが良さそうだが)
1月19日に調印から50周年を迎える、この日本とアメリカの相互協力と安全保障に関する条約は、第二次世界大戦で敵国であった日本を壊滅した成果を(???)め、さらに大きなものしようと急いだアメリカがイニシアチブをとって日本に押し付けたものだ。

条約によってアメリカは特権と特恵的な条件を手にした。
日本には追加的な(???)とリスクが与えられた。
日本の安全が保障されたというよりも日本政府を犠牲にして、アメリカ当局の軍事的また政治的利益を膨張させ推し進めることを保障した。
例えば日本国憲法第9条に反してアメリカ軍基地に加えて日本には、軍隊を(???)をし軍事力を拡大することが課せられた。
それ以外に日本はアメリカの施設に燃料とエネルギーを供給し、その費用の支払いも引き受けた。

またアメリカ軍基地で雇われ、そこで働いている日本人の給与も日本が支払うことことになっている。
こうした傾向は時を追うごとに益々増していった。
1997年9月、日米両政府は国防防衛分野における日米協力の新しい、基本的方向性に付いての文書に調印した。
この文書はあらゆる攻撃の際のみならず、いわゆる周辺事態と悪名高く呼ばれる非常事態の際にもアメリカと協力する義務を、公然とした形で日本に負わせるものだ。
おまけにこの周辺事態、つまり日本の平和と安全に重大な影響を与える実力行使を伴う武力紛争が生じる情勢の対象となる、地理学上の枠は極めて幅広く、また曖昧かつ自由に解釈されている。

(???)は男性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れず
長文のため日米安保条約改定50周年によせて(2)へ続く

日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書)

孫崎 享
講談社


このアイテムの詳細を見る


1月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル