1010 Radio

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北朝鮮がアメリカとの関係改善を望む論文

2010-01-02 | ラジオ
1月1日、朝鮮中央通信が発表した国の指導部による、共同論文によると北朝鮮は、アジアの平和と安定のためアメリカとの、いわゆる敵対的関係を辞め、南北対話を正常化させることが必要不可欠であると見なしている。

外交、経済、国防分野における北朝鮮の方針およびプランを記した、こうした論文は1995年から毎年元旦、北朝鮮の各新聞に掲載されているもので今年の論文には次の様に述べられている。
[朝鮮半島及びアジア全体の平和と安定保障のため、鍵を握る重要な課題は米朝間の敵対的関係の停止である。
我国の立場には変わりは無い。
我々は朝鮮半島の恒久平和、対話と交渉を通じての核軍縮を求めている」
今年の論文にはこの様に指摘されている。

また朝鮮労働党機関紙『労働新聞』はその論文の中で、歴史的な南北朝鮮首脳会談から、今年は10周年を迎えると指摘し、この記念すべき年を南北対話と関係正常化のため利用するよう強く訴えた。

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1月1日放送 ロシアの声・ニュース

イランでの新たな抗議デモ発生によせて

2010-01-02 | ラジオ
イランでは野党勢力と権力当局との間で新たな衝突が発生した。
衝突が起きたのは首都テヘランとイラン北西部東アゼルバイジャン州にある行政
の中心地タブリーズだ。
12月26,27日、現政権に反対する人々はイスラム教の追悼セレモニーに日を併せ
てデモを行った。
このデモは12世紀末(?)、特にシーア派の人々に崇拝されている預言者モハメッ
ドの孫、フセインへの哀悼を表す形で行われたものだ。

デモ隊はアフマディーネジャード大統領ばかりではなく、イランの宗教上のリー
ダーであるアリ・ハメネイ氏の退陣も求めた。
観測筋はこうした出来事は6月に実施された、大統領選挙後形成された状況が発
展したものと捕らえている。
6月の大統領選挙で現職のアフマディーネジャード大統領ば、60%以上の票を得て
勝利した。選挙に敗れた野党のリーダー、ミール・ホセイン・ムーサヴィー元首
相の支持者達は選挙結果は捏造されたものだとして当局を非難し、結果の取消し
を求めた。

今回の衝突も暴力無しでは済まなかった。
警察隊はサイルガスや棍棒を用いりデモ隊を解散させた。
一方でデモ隊は投石し通りを封鎖するために(?)に火をつけ抵抗した。野党側の
データによると少なくとも4人が射殺されている。このなかには野党勢力のリー
ダー、ムーサヴィー元首相の甥も(?)。

最も新しいフランス・テレビの報道によると、イラン国営テレビは野党勢力側の
死者は15人に及んだと伝えたと言うことだ。
警察長官は警察は武器を用いなかったし、如何なる発砲も行わなかったとしてい
るが、複数の人々を拘束したことは認めている。
しかし逮捕者、拘束した人々の数に付いては公表していない。

一連の国々は直ぐに反応しイランでの出来事に否定的な態度をとっている。
特にアメリカは野党勢力のデモに対するイラン当局の弾圧は、暴力的であり不正
だと断固非難した。
これはアメリカ国家安全保障会議報道官が27日、発表した声明の中で述べられて
いるものだ。
またフランス外務省はコミュニケを発表し、問題は政治的な手段によって解決す
るよう強く求めた。

今回のイランの野党勢力による抗議デモは、イラン当局が核プログラムをめぐっ
て国際社会と対立し、それが強まっていることを背景に展開されており、あらゆ
ることから判断してこうしたデモは、イラン国内のさらなる状況不安定化に拍車
を掛ける可能性があると懸念されている。

(?)は電波が弱く聴き取れず

2009年12月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル