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エネルギー供給問題でロシアとの本格的な対話を開始する日本

2007-01-22 | ラジオ
日本政府はエネルギー問題をめぐり、ロシア当局および企業との本格的な
対話を開始する意向を示している。
日本側は特にロシア最大のガス会社ガスプロムと定期的に協議を行うシス
テムを設けることを提案している。
来週(今週)日本の望月資源エネルギー庁長官が、モスクワで実施する話し
合いでは両国のエネルギー協力に関する、一連の問題が主要なテーマとな
る。

これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
望月長官のモスクワ訪問の期間中、ガスプロム指導部との突っ込んだ協議
が実施される予定となっている。
日本がガスプロムとの協力の発展に関心を示している背景には、最近サハ
リンでの石油ガス資源の開発で、ガスプロムの果たす役割が著しく拡大した
ことがある。
特にガスプロムは日本政府が大きな関心を示している、サハリン2プロジェク
トの最大の株主となった。
日本側は石油ガス協力をめぐる協議が、定期的に実施されることを期待して
いる。
石油ガスの開発供給分野における露日の協力が、長期的性格なものである
ことを踏まえ、このことはもっともなことだと言えるだろう。

ロシアと日本はサハリン1、サハリン2といった、非常に将来性のあるプロジェ
クトの枠内においてをはじめ、エネルギー分野で以前から積極的な協力を行
っている。
またアジア太平洋諸国へのエネルギー供給状況を大きく変えるであろう。東
シベリア・太平洋間の石油パイプライン建設プロジェクトも計画されている。

専門家らはエネルギー分野における二国間の協力の発展は、アジアの統合
プロセスを強める重要な要素となり得るものとの見方を示している。
何故ならエネルギー安全保障は、地域経済全体が効果的に機能するための
重要な意味を持っているからだ。
こうした観点から日本がロシアとの、協力の発展に関心を持っていることは偶
然ではない。
その地理的環境により、豊富な天然資源を保有するロシアは日本のエネルギ
ー安全保障を確保する上で重要な役割を果たしうる存在だ。
また現在の中東情勢が不安定である中、ロシア産燃料が安全に安定して供給
されていることは重要なメリットだといえる。

ガスプロムとの定期的協議のメカニズムを設けることに付いての、日本側の事
案は日本の政界と財界の共通の立場を反映している。
エネルギー分野での協力は両国にとって利益があって、かつ戦略的に重要な意
味を持つ分野のひとつなのだ。

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の常識」


東洋経済新報社

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1月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル