定期的にジャガイモの注文をして下さる方から電話を頂き 秋ジャガを届けることになりました。
掘ってすぐに味見はしたので 大丈夫だろうとは思ったのですが もう一度確認することにしました。
メークインでシンプル煮物を作るため皮をむいた時 緑っぽい気がしたのですが
日に当てたわけでもないから 秋ジャガの特徴なのかなと考え いつも通りに煮ました。
一口食べたとたん アウト! ひずくて食べられません。 え? どうして?
すぐにキタアカリも持って来て こふきいもを作り 薄切りにして油で炒めたものも作りました。
キタアカリの方は 食べられなくは無いですが 美味しくはありませんでした。
メークインで作った物は だめ! まさしく日に当たって青くなったジャガイモの味 ソラニンの味だと思いました。
せっかくいい秋ジャガができたと喜んでいたのに なぜだろう。 ソラニンて 何だろう?
「ソラニン」 調べてみて 納得 いろんなことを知りました。
日に当たると出来る物質かと思っていたら ジャガイモにはもともと少量はある物質だそうですが
インカのめざめにはとても少なくて メークインは含有量がとても多いそうです。
未熟なイモほど日に当たると 緑化速度がはやくなるので 保存は 紙や段ボール箱で光を遮断するとか。
秋ジャガは どうしても未熟な状態での収穫になるので ソラニン生成にはもってこい?
かごに入れておいただけなので 冬の長い日差しが直接当たらなくても 十分な光の量を浴びたと想像します。
だから 収穫してすぐの方が美味しかったというのも 当然です。
ソラニンは アルカロイドの一種 アルカロイド? 聞いたことはあります。
植物が 植物自身をまもるための 植物毒 量によって 毒にも旨味風味にもなり 抗癌作用もあるとか。
アルカロイド1号が モルヒネだそうです。
三島はここ箱根西麓でできるメークインで有名になりましたが 秋ジャガのメークインを作らない理由がわかりました。
注文をして下さった方には 断りの電話をしましたが そのまま持って行かなくて 本当に良かった!
石橋を叩いて渡る的な性格が 今回は失敗を防いだようです。
それにしても 生物は実に面白い!
自分で作ると無駄にする所なく、大事に食べますよね。
我家の大事な古ジャガは、自家用としてまだ当分食べられます。
古いジャガイモの味は格別で、びっくりする程甘さが増しています。