まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

石峰寺:伊藤若冲「五百羅漢」

2010年06月18日 | 京都市伏見区

昨日、伏見へ出かけました。まずは紫陽花が見ごろの藤森神社をご紹介しました。【前ぶろぐ続いて石峰寺(せきほうじ)をご紹介します。藤森神社から車で15~20分ほどです。伏見稲荷大社の近くにあります。

石峰寺は、百丈山石峰寺といいます。宝永年間(1704~1711)に、黄檗宗第6世千呆(せんがい)禅師により建立された禅道場です。黄檗宗(おうばくしゅう)は、禅宗のひとつで、臨済宗や曹洞宗が日本風に姿を変えた現在でも、明朝風の形式を伝えていて、門や本堂の柵も独特の形式です。なお、黄檗宗の本山は宇治の萬福寺です。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ

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石峰寺は、創建当初は諸堂を完備した大きなお寺でしたが、たび重なる火災により堂宇を焼失し、現在の本堂は昭和60年に再建されたものです。江戸時代中期に活躍した画家の伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)が草庵を結び、石峰寺の7代密山和尚とともに10数年かけて裏山に「五百羅漢」を制作しました。

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本堂から、案内板に沿って裏山を散策しました。途中には伊藤若冲のお墓があります。一般の方の墓地内にあります。右下写真は羅漢参道の赤門です。

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伊藤若冲は、江戸中期の画家で、光琳派より古画を学び、その後、写生を基礎として動植物を描き、特に鶏画家として有名です。京都の青物問屋に生まれ、仏教への並々ならぬ傾倒を示し、30歳半ばより相国寺の大典禅師に参禅し、若冲居士の号を得てからひたすら禁欲僧のような生活を守り、生涯独身を貫きました。晩年にこの寺に草庵を結び、85歳で生涯を閉じています。相国寺にもお墓があります。

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五百羅漢は、若冲が下絵を描き石工に彫らせたもので、釈迦誕生より涅槃に至るものを中心とし、諸菩薩、羅漢を一山に安置したものです。明治以後、荒廃していましたが現在は整備されています。なお、五百羅漢といっても羅漢様が五百いらっしゃるわけではありません。(^^;)

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石峰寺 京都市伏見区深草石峰寺山町26

拝観料:300円 9:00~17:00(10~2月は16:00まで)  所要時間30分~

石峰寺には無料駐車場があります。山の斜面の住宅地の中にあり道も細くわかりにくいので、事前によく調べてお出かけ下さい。

この後は、伏見のおいしいランチをご紹介します。次のぶろぐにて。


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