まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都文化博物館「平清盛」特別展を見てきました。

2012年06月19日 | 京都市中京区

P1230865_2 今日は、京都文化博物館で開催中の「NHK大河ドラマ50年特別展 平清盛」を見てきました。6月16日(土)~7月17日(火)まで開催中です。

平清盛が篤く信仰した厳島神社に伝えられる多数の至宝をはじめ、この時代を生きた人々の肖像画や書、源平合戦の様子を描いた絵画のほか、平安末期の文化を象徴する美術・工芸品などを一堂に展示されています。

今回の展示会で、私が一番楽しみにしていたのは、平家一族の繁栄を願って厳島神社に奉納された国宝の「平家納経」です。展示された経文は年月を感じないほどの鮮やかさを保ち、まぶしいほどです。当時の美術の集大成ともいうべきこのお経を、清盛さん、よくぞ納めてくれた~厳島さん、よくぞ残してくれた~と感謝の念でいっぱいです。(^^)

今までは、平家といえば、瀬戸海賊や貴族政治を武力で制した荒くれ者のイメージが強かったのですが、そんなイメージはあっという間に飛んでいきました。まぁ、財力・武力にものをいわせて、貴族をきどってつくらせたのかもしれないですが・・・(^^;)・・・実際に写経してるし、書かれた文字も素晴らしい!

P1230863_2 「平家納経」のほかにも、当時の様子を記録した「中右記」や「山槐記」などが見れたのが、すごくうれしかったです。(どちらも江戸時代に書かれた写本です)

当時の貴族の日記と、平家物語や源平盛衰記などの軍記の記述と相違点があったりすると、ずいぶん話を盛ってるなぁ・・・と思ったり。まぁ、日記や軍記に書かれる時点で伝聞ですから、すでに話に尾ひれがついていたでしょうけど・・・。

「逸話は、いくつもの記録書や当時を生きた人の日記に書かれることで事実としてとらえることができる」と、以前、街かど古典カフェの平家物語の講義で学んだ事を思い出しました。【前ぶろぐ

今日は台風接近だからか?人がかなり少な目で、ゆっくりじっくり見ることができました。大河ドラマ特別展なので、ドラマ制作のエピソードとかセットとかあるのかな~?と思っていたのですが、そういったものは皆無に近く、唯一、音声ガイドの案内が女優の深田恭子さん(ドラマでは清盛の妻、時子役)で、説明が時子の立場として語られている以外は、ドラマっ気?なしの展示会です。大河ドラマを見ていても見ていなくても十分楽しめる内容です。

京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp/  平清盛展【こちら

見学所要時間のめやす 60~90分  音声ガイド500円