今日は、上賀茂にある大田神社へ出かけました。大田神社は、上賀茂神社の境外摂社で、祭神は、天鈿女命(あめのうずめのみこと)です。
大田の沢の杜若は平安時代から名高く、藤原俊成の和歌に「神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ」とあります。「人々がよくお願いをする恋事は、この花のようになんと一途で美しく可憐なのだろうか」という意味だそうです。うーん、こんなにきれいで可憐な恋ならいいですね。(><)
池の広さは2000平方メートルで、2万5000株あるそうです。なんと、1株で3回花を咲かせ、今年は5月25日ごろまで見ごろだそうです。
古代から咲き続けるこの花は、昔、京都が湖であった面影を残す泥炭地のひとつとして、昭和14年に国の天然記念物に指定されています。昔から「池に手を入れると手が腐る」という言い伝えがあり人々が花を持ち去るのを戒めていたそうです。
もともと自生していたそうですが、これだけの数の杜若を維持するのは大変でしょうね。
ところであやめ(菖蒲)?かきつばた(杜若)?はなしょうぶ(花菖蒲)?・・・そのちがいは何でしょう?
以前、平安神宮の花菖蒲のブログ【前ブログ】でも書きましたが・・・花の違いは、花びらの基のところが、あやめは網目状の模様、杜若は白、花菖蒲は黄色、開花時期は、あやめと杜若は5月上旬~6月上旬、花菖蒲は6月上旬~7月上旬です。一般的な花の大きさは、あやめは小、杜若は中、花菖蒲は大だそうです。あやめは乾燥地、杜若は湿地または浅水地、花菖蒲は湿地または乾燥地が適してるらしいです。なるほど、先日訪ねた一番咲きのあやめ「一初」は、網目があって乾燥地に咲いていましたもんね。【前ブログ】
この後は、本殿奥につづく謎の道?をご紹介します。次のブログにて。
協力金 300円 駐車場はありません。上賀茂神社駐車場(30分100円)に車を置いて徒歩約10分です。