先日(30日)、奈良国立博物館で行われている「第59回正倉院展」へ出かけました。【前ブログ】午前中、混んでいたので、まず興福寺を見学し【前ブログ】、その後奈良公園周辺を散策しました。
紅葉が少しづつ進んでいて、緑とのコントラストがとてもきれいです。
お昼どうしようと迷いながらも、実は前日から寄ろうと決めていた「奈良ホテル」に入ることにしました。奈良ホテルは、奈良公園荒池のほとりに建つ奈良の迎賓館ともいうべき、明治42年開業のホテルです。本館は瓦屋根で、桃山御殿風の総檜造りです。赤い絨毯が引かれたロビーや壁にかかる絵画など、優雅でクラッシックな雰囲気が漂っています。
洋食のランチコースが、6,000円位、 和食が4,000円位でありましたが・・・今回は、エスコート役?のまじくんもいないので(^m^)、ティーラウンジでミックスサンドイッチセット(2,656円:サ・税込)を注文しました。しっとりとしたパンと歯ごたえのあるハムがとてもおいしかったです。(ポットにはコーヒーがもう1杯分入っています。コーヒーだけだったら924円です。)
皇族の方々も利用されるので、ティーラウンジには、皇太子時代の天皇・皇后両殿下のお写真(写真:右上)がありました。窓から見える場所(写真:左下)にお立ちになっておられます。お庭を散策された時の写真だということです。また、ラウンジ手前のお部屋に、大きな振子時計があり、15分ごとに美しい音色を聞かせてくれます。この音を楽しみに、美智子さまがラウンジにおみえになったというエピソードが残されていました。
歴史があり、建物が素晴らしいので、見学のみの方がティラウンジにもちょくちょく来られます。そのたびに、係の方が対応されていましたが・・・私が座った席が入口付近だったので、最初は落ち着きませんでしたが、そのうち慣れました。(^^;)
ところで、私がひとりで奈良を訪ねるのは久しぶりです。前回は1998年の春でした。もちろん独身で、ちょうど本屋さんで「ひとり歩きの奈良(初版本)」という本を見つけ、ひとりで出かけようと思ったのです。
その時は、平群の千光寺宿坊に1泊しました。駅から3キロの道をのんびり歩きました。ちょうど参道の桜が満開で、風に揺れた花びらが舞い落ちて、とてもきれいでした。宿坊には他に泊まる人は誰もなく、夕食はご住職夫婦とご一緒させていただきました。翌日、早起きして、朝のお勤めに顔を出し、朝ごはんを頂き、帰り再び3キロの道を歩いて帰ろうと思ったら、息子さんがついでがあると駅まで送ってくれました。とても懐かしい思い出です。
あの頃は、ひとりで旅するのは、人の目が気になりましたが、最近は全く気にならなくなりました。時代が変わったのか?私が変わったのか?まぁ、年とったっていうことは、事実かな?(ーー;)
今は、「ひとり歩きの奈良」は、第4版までいっているようです。大きな本屋さんぐらいでしかこのシリーズを見かけませんが、この本は、旅の計画の立て方やコンセプトなどが書かれていて、読み応えのあるガイドブックです。