このブログでもパイオニアの動向、とくに通信タイプのPND「AVIC-T10」に関していろいろと書いてきた。
要約すれば、お手軽タイプのPNDに対して年額1~2万円の通信料を支払う消費者がいるとは思えない、パイオニアにとっては失敗の許されないコアビジネスで通信タイプで勝負をかけることに危惧を感じる、ということだ。
そして同社の現状はご存じのとおり。
はたして通信型ナビで勝負をかけたことが裏目に出たのかどうかまではわからないが、コアであるナビ事業がふるわないことは確かだ。
私も国内でPNDがここまで販売を拡大するとは思っていなかった。
新車販売、特に普通車の販売が不振で、軽自動車や大衆車ばがりが売れる中、車両本体価格の20%にもなるインダッシュナビが売れないのも仕方がない。
国内のナビゲーションメーカーにとってPNDはパソコンメーカーにとってのUMPCに似ている。低付加価値商品だから参入はしたくないが、看過すればどんどんシェアを侵食されてしまう。
ソニーはVAIOタイプPで独自の答えを出し、成功した。
一方でNECはLaVie Lightという、あえて古臭い筐体デザインで自社の高価格商品とのカニバリを防ごうとしたと思われる商品を発売したが、あまりぱっとしない。そりゃそうだろう。
ナビに関していえば、インダッシュの市販から撤退しているソニー・三洋以外は同じように苦悩している。
パイオニアが自社の資産であるスマートループで付加価値をつけたPNDを発売したのは自然の流れなのかもしれないが、思った結果は出ていないということだろう。
高額な市販のインダッシュナビが売れない市場環境の中で、パイオニアが事業を伸ばしていくためにはカーメーカーへのOEM拡大しかない。
そういう意味でホンダの支援や三菱電機との提携は残されたチャンスを生かす正しい方向だと思う。
要約すれば、お手軽タイプのPNDに対して年額1~2万円の通信料を支払う消費者がいるとは思えない、パイオニアにとっては失敗の許されないコアビジネスで通信タイプで勝負をかけることに危惧を感じる、ということだ。
そして同社の現状はご存じのとおり。
はたして通信型ナビで勝負をかけたことが裏目に出たのかどうかまではわからないが、コアであるナビ事業がふるわないことは確かだ。
私も国内でPNDがここまで販売を拡大するとは思っていなかった。
新車販売、特に普通車の販売が不振で、軽自動車や大衆車ばがりが売れる中、車両本体価格の20%にもなるインダッシュナビが売れないのも仕方がない。
国内のナビゲーションメーカーにとってPNDはパソコンメーカーにとってのUMPCに似ている。低付加価値商品だから参入はしたくないが、看過すればどんどんシェアを侵食されてしまう。
ソニーはVAIOタイプPで独自の答えを出し、成功した。
一方でNECはLaVie Lightという、あえて古臭い筐体デザインで自社の高価格商品とのカニバリを防ごうとしたと思われる商品を発売したが、あまりぱっとしない。そりゃそうだろう。
ナビに関していえば、インダッシュの市販から撤退しているソニー・三洋以外は同じように苦悩している。
パイオニアが自社の資産であるスマートループで付加価値をつけたPNDを発売したのは自然の流れなのかもしれないが、思った結果は出ていないということだろう。
高額な市販のインダッシュナビが売れない市場環境の中で、パイオニアが事業を伸ばしていくためにはカーメーカーへのOEM拡大しかない。
そういう意味でホンダの支援や三菱電機との提携は残されたチャンスを生かす正しい方向だと思う。
世界のナビ市場の数量規模が年間5千万台(PND+IVN)そのうち70%をTomtom、Garmin、Mitac系ブランドが占め、10%しかない日本市場にカーナビメーカ8社がひしめき合っている。
世界的にみればPNDとOEM,IVNの垣根が崩れる寸前だということはちょっとアンテナが高い業界インサイダーなら解りきっていることなのに日本の経営者は相変わらず体が動かない。
>ホンダの支援や三菱電機との提携は残されたチャンスを生かす正しい方向だと思う。
というのは過大評価でしょう。縮小市場であるカーナビ事業に逃げ込んだ末にどうしようもなくなって、競合他社や国にまで、なりふり構わずに助けを求めているだけですよ。
見苦しくてしょうがない。
「世界的にみればPNDとOEM,IVNの垣根が崩れる寸前」
というのはどういうことですか?
市販市場がなくなるということですか?
エアコンやスピーカーみたいにOEMになってしまうと。
パイオニアの首脳は新興国では今後、かつて日本がそうであったようにカーナビ、オーディオを中心に市販市場が立ち上がると見通しているようです。
「世界的に」崩壊するというよりは、北米、欧州、日本といった「既存市場」では市販分野は縮小傾向にあるという解釈のほうがいいのではないでしょうか。
それとも、新興市場などを含めた「世界的に」「崩壊」するということも考えうるのでしょうか?
名無しの自動車業界人さんが考えている「崩壊」の内容を教えてくれませんか?
反論があるのは全くかまわないが、ものを尋ねるなり対話がしたいのであればせめて自らに名前をつけなさい
その意味もわからんと言うのならこちらは答える気は無い
私は「a」と名乗っています。
題名を付けていないだけです。
攻撃的な表現で威嚇する必要はないと思います。
冷静になってください。
そして、あなたの意見を聞かせください。
答える気がないならば、一向に構いません。
いずれにせよ人にモノを尋ねる礼儀を知らんお方に骨を折る気は無い。
顔が見えないから対等のつもりかもしれんが、こっちは君から学べる事はなにもないんだから。
書いてあるでしょう、アンテナの高いインサイダーであれば解るはずだと。君がそうでは無いと言うそれだけの事だよ。
わたしもaさんのコメントが礼儀を欠いているようには感じません。
むしろ、名無しの業界人さんの最新コメントのほうが問題でしょう。
aというハンドルがわかりにくかったの事実でしょうが、誤認したのはあなたです。
まずそこを認めたらどうかな。
あと、質問や反論に対して冷静に回答していただけない方にははじめから投稿してもらいたくないです。
まあ、よろしくお願いしますよ。
確かに「a」というのはわかりにくかったですね。
反省しています。
次回投稿するときは名前を変えます。
名無しの自動車業界人の発言の根拠が理解できなかったため、根拠を明らかにしてほしかった。そのために質問をしただけだったのですが・・・
私の意見は、
「なんでもかんでも叩けばいいということではない」ということです。
企業のやり方が見苦しいというのも個人の意見です。
ただ見苦しくとも、そこで四苦八苦している技術者や経営者がいる。
そうした人たちに理解と敬意をこめて意見しているのか、ということです。
理解しているなら叩くにしても根拠が明確なはずです。それを明記してほしかった。
このブログは、興味深い視点で書かれており
勉強させてもらっています。
読んでいる方々もこうした分野に少なからず関係している方々だと思いますので、厳しくも明確な意見を今後も楽しみにしています。
>というのはどういうことですか?
>市販市場がなくなるということですか?
>エアコンやスピーカーみたいにOEMになってしまうと。
海外でPNDレベルのコストでのOEM組み込みナビが一定の普及率を得るだろうということです。元のコメントから「市販市場が無くなる」とまで読むのは拡大解釈に過ぎるでしょう。この質問の時点でa氏はすでに冷静さを欠いてますがちがいますかね。~ですか?~ですか?の詰問調ですからね。
>名無しの自動車業界人さんが考えている「崩壊」の内容を教えてくれませんか?
言ってない事には答え難い。「崩壊」とわざわざカギカッコ付きで言われてもそのワードすら僕は使っていない。
==以下はa氏書き込みに対する新規コメントとして==
>パイオニアの首脳は新興国では今後、かつて日本がそうであったようにカーナビ、オーディオを中心に市販市場が立ち上がると見通しているようです。
投資家向けの説明(IR)でそのようなコメントがありますね。経営者は投資家からの質問になにかしら答えなくてはいけないので、形式的に答弁した部分のように思います。(どこの企業の経営陣でもやることなのでそれ自体を非難するつもりはありません。)
中国等の新興国で市販市場が拡大することはその通りかなり客観的な事実です。問題はパイオニア社がその市場のコンシューマに対して魅力ある商品(コスト・ブランディングなど総合的視点で)が出せるかどうかですが、IR資料からはそこは読み取れません。
>ただ見苦しくとも、そこで四苦八苦している技術者や経営者がいる。
僕が叩いたとすればパイオニア社の経営陣だけです。経営に関与していない社員はむしろ被害者だと思っています。
無策によってパイオニア社の財務状態をここまで悪化させた経営陣に対して同情はとてもできないですね。
経営陣の一部は責任を取る形で退任はしていますが、今の経営陣も中身は本質的には変わっていないので残念に思っています。
少し事実からそれた議論があると思われるので情報を提供します。
>お手軽タイプのPNDに対して年額1~2万円の通信>料を支払う消費者がいるとは思えない
>「世界的にみればPNDとOEM,IVNの垣根が崩れる寸前」
>というのはどういうことですか?
Navteqの市場調査では(今年のDirectionsコンフェランスは先週恵比寿で行われましたが)、海外市場においてPNDタイプのナビ機能にもっとも求められている機能は、リアルタイム渋滞情報であり、70%のPNDユーザが、この情報を得るために月$10を支払ってもいいと考えています。
現在、Internetに接続する機能をもったナビは、まだPND市場ではTomtomなど一部のハイエンド機にしか搭載されていませんが、Navteqでは、2011年から本格的にInternet接続機能を搭載したナビがメインストリームになるとと予測しています。
これは、各社とも自社のマーケティングデータとも一致しており、この業界内でナビに働く人間であれば理解できるデータです。このような市場の変化を受けて、現在、市販、DOP、MOPを問わず、通信ナビをPND並みに廉価に提供するための技術開発に各社がしのぎを削っている状況です。
実際、OEM各社から現在2012年モデルイヤー以降のRFQの競争が激化していますが、その要求には、廉価の通信ナビであることが基本要件に入っています。
名無しの自動車業界人が指摘された、PNDや市販やOEMの垣根がなくなってきているというのは、すでに業界の商品企画や先行開発現場では現実になっているということをご理解ください。
国産のOEM案件にもTomtom等PNDメーカが入ってきていますし、現にOEMのナビを受注した例もあります。 使用されている半導体などの部品に従来のITベンダ(Intel、NVIDIAなど)も参入してきているというのも事実です。
ですから、従来のOEM、DOP、市販などの販売チャネルによる商品の違いが今後も続くという前提は、これからはなくなるという理解をされたほうがよろしいかと思います。
本当に、エンドユーザが求める機能、仕様を、安く提供できるメーカだけが生き残れる時代がきているということです。