ITSを疑う

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既存ETCの民間利用 普及のシナリオ

2006年03月19日 | ITS
石油元売主導による給油所でのETCのサービス利用は可能性があると書いた。
それが実現する場合のシナリオについて、少し掘り下げてみよう。

国交省は「利用"車"番号」を「事業者」毎に発行する、と言っている。
この事業者とは、一つ一つの給油所や駐車場のことではないだろう。いちいち申し込みが必要では、全く汎用性がない。

おそらくIBAのように色々な業者を取りまとめるサービス事業者が現れるのだと思う。

しかし、給油所の元売系列を超えて同じサービスが提供されるとは考えにくい。そもそもの目的が顧客囲い込みだからである。

したがって、新日本、出光、エクソンモービルのような元売系列を柱にしたサービス事業者系列が生まれるのではないか?
駐車場やドライブスルー(これは懐疑的)はそれぞれその中にぶら下がることになるだろう。

給油所店頭での加入勧誘が主流となるだろうが、もっと上流をおさえるほうが確実で手っ取り早い。つまりはETC取り付け時だ。PCを買うとプロバイダー申し込みが簡単に出来るソフトが組み込まれているように、ETC取り付け時の申し込みが鍵となる。

それの獲得のために元売はカーショップやカーディーラーに対してプロモーションやインセンティブを打つかもしれない。
系列エンジンオイルの営業ルートという接点がすでにあり、各社の競争のような状態になれば、普及にかなりドライブがかかると思う。

いずれにしてもETC民間利用は石油元売がその気になるかどうかにかかっている。


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