ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

インターネットITSのデモンストレーション

2004年10月15日 | ITS
10月19日から24日まで開催される「第11回世界ITS会議 愛知名古屋 2004」を前にして、各社・団体のメディアへの事前公開が始まっている。
13日、トヨタ自動車、デンソー、NTTドコモなど100社・8大学で構成されるインターネットITS協議会は報道陣に試作車両によるデモンストレーションを公開した。 

主な内容は
1)車車間通信により、先を走る車からの道路映像を受信し、走行情報を先取りする
2)見通しの悪い交差点にウェブカメラを設置し、死角の映像を車両に提供する
3)車車間通信による仲間の車とのIPテレビ電話
4)ガソリンスタンドに対する車両情報発信とメニューのお勧め
などである。

正直、どれ一つをとってもピンと来ない。
1)が一番おもしろそうだが、本当に必要な機能なのだろうか?
2)は、カーブミラーに対してどれほどの優位性があるのか?
3)は、携帯電話じゃなぜだめなの?
4)は、よけいなお世話。「エンジン点検しましょうか?」攻撃に何故協力する必要があるのか?

実際に車車間通信が安全に寄与できそうなもっと現実的なことは、渋滞警報や急ブレーキ警報だろう。高速道路で渋滞が発生するとハザードを付ける。例えばその代わりに車車間通信で後続車両に伝える。あるいは、急ブレーキをかけた車両がいた場合、その情報を後続車両に伝えるといったことだ。

まあ、それにしてもすべての車が通信機能を持たなければ意味が無い。そういう意味では、インフラ整備と需要の顕在化のチキンエッグだ。
スタンドアローンですぐ実現するレーダー車間保持装置などが先行して市場に浸透することは明らかで、結局実現は難しいだろう。

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