1月5日付け日経朝刊によれば、次世代ETC(DSRCサービス対応)ETC車載器が今夏にも松下と三菱電機から発売されるそうだ。
この記事自体、結語は「普及に向けた課題は大きい」(紙面版)としている。日経がこういう書き方をする時は通常否定形だと思っていい。
今年の夏時点では、利用可能なサービス(駐車場、給油所など)はほとんどないだろう。
通常のETCと同一価格で、おまけのようにその機能がついてくるならまだしも、使い道のないサービス機能に余分なお金を払う消費者はいないだろう。
前にも書いたが、対応車載器と対応サービス施設はチキンエッグだ。車載器側・施設側のどちらかが腹をくくって出費をし拡充しなければ、全体の普及はありえない。
松下、三菱電機ともに車載器メーカーであるとともにサービス対応機器メーカーでもある。こうした駐車場などへのサービス対応機器販売を目的に、車載器は赤字で販売する、という戦略はなくはない。というか、DSRCサービスというビジネスをやりたいのであれば、それしかチャンスはないだろう。
それをすることを前提に考えても、ハードルは高い。その根拠をここでは3つ示しておく。
・すでに、ETCを欲しい人の過半数は装着を完了してしまっている。その人たちがわざわざETC車載器を買い換えることはありえない。
・ETCの車載器に相当する「スイカ」や「おサイフケータイ」は1000万ユーザー以上に普及しているが、対応店舗の拡大はさほど進んでいるとは思えない。
DSRCサービス利用も同様、言うほどの消費者ニーズではない可能性が高い。
・自動車メーカーは、現行のETC機器がキチンと納まるスペースを今後の新車には設けてくるだろう。DSRC対応機はそこに収まらないと、最大の販売チャンスである新車時ディーラーオプション販売を取り逃がすことになる。
この記事自体、結語は「普及に向けた課題は大きい」(紙面版)としている。日経がこういう書き方をする時は通常否定形だと思っていい。
今年の夏時点では、利用可能なサービス(駐車場、給油所など)はほとんどないだろう。
通常のETCと同一価格で、おまけのようにその機能がついてくるならまだしも、使い道のないサービス機能に余分なお金を払う消費者はいないだろう。
前にも書いたが、対応車載器と対応サービス施設はチキンエッグだ。車載器側・施設側のどちらかが腹をくくって出費をし拡充しなければ、全体の普及はありえない。
松下、三菱電機ともに車載器メーカーであるとともにサービス対応機器メーカーでもある。こうした駐車場などへのサービス対応機器販売を目的に、車載器は赤字で販売する、という戦略はなくはない。というか、DSRCサービスというビジネスをやりたいのであれば、それしかチャンスはないだろう。
それをすることを前提に考えても、ハードルは高い。その根拠をここでは3つ示しておく。
・すでに、ETCを欲しい人の過半数は装着を完了してしまっている。その人たちがわざわざETC車載器を買い換えることはありえない。
・ETCの車載器に相当する「スイカ」や「おサイフケータイ」は1000万ユーザー以上に普及しているが、対応店舗の拡大はさほど進んでいるとは思えない。
DSRCサービス利用も同様、言うほどの消費者ニーズではない可能性が高い。
・自動車メーカーは、現行のETC機器がキチンと納まるスペースを今後の新車には設けてくるだろう。DSRC対応機はそこに収まらないと、最大の販売チャンスである新車時ディーラーオプション販売を取り逃がすことになる。
ホント、日本のITSは、ETCも含めてどうなるのでしょう?