ITSを疑う

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VICSセンターがVICS(ビーコン)対応ナビプレゼント

2005年01月19日 | ITS
レスポンスの18日付け記事によれば、VICSセンターがアンケートに答えるだけでVICSの3つのメディア(FM多重、光、電波)に対応したナビをプレゼントしているそうだ。
レスポンス記事リンク

(但し、19日13時現在VICSセンターのWEBページにその記述は見あたらない。)

VICS車載器は昨年の7月に累計出荷1000万台を越えて、ITSがらみの施策の中では優等生だ。しかし、その普及の殆どはFM多重による地図上の渋滞と駐車場「空・満」表示であり、光、電波ビーコンの普及はまだまだである。そしてVICSセンターでは、ビーコン系の普及を促進したいという思いがあるようだ。

普及が進まない理由をVICSセンターは認知が進んでいないため、としているが(1000万台突破記念記者会見での森下理事長発言)、私はやはり消費者がお金を出すほどの魅力がないからにつきると思う。

実際、ビーコンVICS付き車を運転する機会は多いが、表示情報と同じような情報がその前後の電光掲示板で表示されており、これは重宝だ、という実感がない。
結果、あまり需要が無く、数が出ないため、車載器の値段も下がらないという悪循環だ。
これを抜け出すためにはもっと魅力的な情報コンテンツが必要だろうが、多分ブレイクスルーとなるような情報は存在しないと思う。

ここが、このブログ全体を通してのキーポイントである。みな「情報」という言葉に惑わされて、大きな市場があるかのように騒いでいるが、実際消費者がクルマを運転している最中に必要とする情報は限定されるのだ。

いずれにしても、これは認知を拡大すれば普及するというような単純な問題ではない。

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