ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

クルマに通信機能が付くことは既定路線なのか、のサマリー

2005年01月13日 | ITS
昨日に引き続いてサマリーを。

ITSに強い評論家の方々は、皆さん色々なご意見を持っているが、総じて基本的に肯定派である。というか、ITS否定派は存在しない。それがこのブログを立ち上げた理由でもある。
そして、評論家の方々が皆さんおっしゃることは「全てのクルマが将来通信機能を持つことは既定路線だ」ということである。

ETCを通信機能だと考えれば、それは間違っていない。全てとは言わないが、カーメーカーの標準装備化が進んで将来殆どのクルマに付くだろう。
しかし、ここで言う通信機能とは、インターネットへの接続、カーメーカーやその他事業者との接続、路側情報発信機との接続や車車間通信と呼ばれる車同士の接続を意味している。

これに対して、いままで例を挙げてそれらの実現性の低さを指摘してきた。
主要な内容は次の通りである。

・つながりたいのは人であり、クルマじゃない。携帯でなにが不足なの?

・携帯はさらに高機能化するであろう。
 そうなったら、クルマに固定する通信情報機器って意味があるの?

・車に乗っている時のユーザーの最大関心事は経路誘導と渋滞情報だけ。
 その他の情報はいわれているほどは必要ない。

・故障診断はオンボード表示されればいい。
 通信でメーカーに情報を飛ばす必要なんて(消費者には)ない。

・路側機からの情報は表示板で十分。それも安全情報だけで良い。
 路側機からの商業情報なんて迷惑メールと同じ。

・実際、G-BOOKやCARWINGSといったカーメーカーのテレマティクス
 はうまくいってないし、通信ナビも成功していない。

詳細は過去ページにありますのでご参照下さい。(本当はリンクを貼るべきでしょうが)