ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETCとORSE

2005年01月07日 | ITS
昨日アクセスが急増したと思ったら、カーナビ関連の総合情報サイトらくなび大事典様がご紹介下さっていた。
ナビだけでなく、ITSやスマートウェイ関連の情報も豊富に掲載されているので是非チェックしてください。

面白かったのは11月にテレ朝ニュースステーションが行ったETC普及と関連団体ORSEの関係追求報道の紹介。
ニュースステーション特集

まあ、ORSEを儲けさせるためにETC普及施策を実施している、というほど単純な話ではないと思う(むしろ、ETC関連メーカーとの関係のほうに深い闇があるかもしれない)が、それにしてもORSEの天下り役員の数や貫流される金額を見れば、極めて不可解な天下り団体と言われても仕方がない。

国交省 ETCの廉価リースを導入

2005年01月07日 | ITS
昨日の日経夕刊は国交省がETCの廉価リース(月額200円以下)の導入を検討していると報じた。
記事へのリンク

購入インセンティブの継続も含めて、普及拡大に躍起になっているようだ。
しかし、最近のETC普及状況をみると、決して悲観的な物ではない。むしろ、私は今後順調に推移すると見ている。何故、ことさらに普及促進をするのだろうか?

ETCの目的が料金所の渋滞解消であるなら、今のままの普及推移で2年後ぐらいには相当の効果がでるだろう。現時点でも効果は現れている。通行量の半分がETCとなるだけでも、おそらく料金所渋滞は相当解消する筈だ。そしてその時点でETCの目標は達成される。

一方で料金所の渋滞回避がETC購買動機の大きな部分を占めるから、渋滞が解消されればETC普及は一段落するだろう。しかし、渋滞が少なくなった時点で目標達成だから、普及にブレーキがかかっても問題はないはずだ。

実際、国交省のゴールはもっと先にあると思う。
もちろん、いつかは有人ゲートを全廃したいという事があるだろう。そして、それ以上にETC(DSRC)をITS通信やロードプライシング等に使いたいということがあると思う。

しかし、それは全車装着を意味する。全車装着を狙うなら割引では駄目だ。いくら安くても年に数回しか高速道路を利用しないユーザーは購入しない。装着義務化しかない。