ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

愛・地球博

2005年01月25日 | ITS
愛・地球博が近づいてきた。
ITSはこの万国博の売り物の一つになっているようで、このブログでも取り上げなくてはならないだろう。

さて、その前に何でいま万国博なのかが判らない。というか、やる意義があるのか否かという以前に、開催することありきで進んできているような気がする。そういう意味では、ITSと似ている。

例えば、一年足らずの期間のために会場を作り、建物を建てるという事への批判をかわすためのエクスキューズとしか思えない「リサイクル」「環境」への異常な配慮。
リサイクルや環境を考えるなら、こんな催しは行わないのが最も理屈に合っている。

そもそも万国博は普通の人が外国に行けない時代にこそ意味があった。海外の情報が普通の生活では全く手に入らなかった19世紀には本当にエキサイティングだっただろう。
大阪万博でも、メディアでは海外の情報は手に入ったが実際に海外旅行をするということはごく一部の人間にしか許されないことだった。アメリカのニオイを嗅ぎたくて、何時間も並んでアメリカ館に入ったのだ。

誰もが1ヶ月の給料以内の出費で気軽に海外へ出かけ、またインターネットで大概の情報が居ながらに手に入れることが出来る現在、万国博って何の意味があるのだろうか。

更にいえば、TDLやUSJのものすごいアトラクションになれた日本人がエキサイト出来る体験を提供できるのであろうか?

東京在住の私がこの催しに家族で出かけると、1泊するとすれば10万円以上の出費となるだろう。費用対価値を考えたら多分行かない。

本当に目論見(1000万人だったかな)とおりの入場があるのだろうか?