ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

電車内での携帯禁止で思うこと

2005年01月28日 | ITS
最近、出張が非常に多くなった。いまも新幹線で書いている。しかし、なんで新幹線でLAN接続ができないのか非常に不思議である。メール程度ならH”でなんとか出来るが、普通にネット接続する環境を作ることぐらい技術的にはたやすい事だろう。
それと電源。3人掛けシート側の一番端の壁にはコンセントがあるが、使って良いのかどうかは判らない。

私としては通信環境という意味では車の中よりも遙かに必要度が高いのだが、どうも車に通信を持ち込むという話は良く出てくるが、新幹線への要望ってあまり聞かない。

話はネット通信とはちょっとそれるけど、前々からおかしいなと思っていたことを言いたい。

何故新幹線をはじめとする電車では携帯電話を使用することがマナー違反なのか。
基本的に会話がマナー違反となる図書館や映画館ならよくわかる。携帯はマナー違反だろう。しかし、会話が禁止されている訳でもなく、マナーとしても何ら問題のない電車内で、なぜ通話だとマナー違反になるのか。「会話」がよくて「通話」が悪い合理的な理由はないだろう。
私的には、東京から新大阪までひっきりなしに話し続ける中年女性グループや、帰りに「うちの部長はアンテナが低い」なんて大声で宴会をしているサラリーマンの方が、遙かにうるさいと思うし迷惑だ。こういう場面に遭遇すると、禁酒車両を作って欲しいと思う。

携帯がまだ特権階級の持ち物だった頃、それを見せびらかすかのように使う輩がいて、それに対する妬みを含んだ感情として「迷惑」という声が出た、というのが真相だと思う。
たしかに、バブル頃のグリーン車では携帯で「あっちの3000万はおまえにやるから、その5000万は俺に回せや」みたいな会話をわざと大声でする不動産系親父がいたものだ。

結局、今はもう携帯なんて普通の生活道具なんだから、常識的な声量と会話内容で使うなら電車のなかで使ったって全然構わないと思う。(心臓ペースメーカーって件を除いて)
よく、車内で携帯通話を注意して逆切れされる、なんて話があるが、注意している方だって実際迷惑を被っている訳じゃないと思う。「車内で携帯イコールマナー違反」という常識が我が国では何故か出来上がってしまっているから、マナー違反を注意しているだけだろう。でも、これって一種の「危険な思考停止」なんじゃないか?

繰り返すが、会話と通話に理論的な差はないし、隣で電話されたって大声を出さないでくれれば、全然迷惑じゃない。