みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ドラゴンのチャーチル その16

2012年01月09日 00時16分40秒 | AFV(英・チャーチル)
 明けましておめでとうございます。本年もゆるゆる進めて参りますので、よろしくお願いいたします。
 と、うかうかしている内にもう一月も成人の日。やっとこさ模型ブログも再開、さて、ドラゴンのチャーチル三輌目の続きです。一輌目・二輌目と全く同じにするのも芸がないので、95ミリ榴弾砲搭載型のMk.Vにしてみようと思います。95ミリ榴弾砲はかなり大きなカウンターウエイトがついており、しかも俯角確保のためカウンターウエイトの下面が平らに削ってある、というもの。しかしプラ棒の組み合わせで十分作れる形状。これに換装することにより余剰になる6ポンド砲の二本は、エッシーのキットやレジン改造パーツに流用できますし。
 で、いろんなプラ棒を引っ張り出してきていろいろ試してみます。砲身にはピタリのものがあるのですが、カウンターウエイトにはどうもしっくりくるものがありません。で、余剰パーツ入れの箱をガサガサ探してみました。長年模型をやっていると、余ったパーツって結構な量になりますね。いつかは何かに使えるかも、と思って捨てずにとっておくのですが、大抵何の役にも立ちません。でも、こういう時があるから、やっぱり捨てられませんよね。それでふと手にしたのが、トップ画像のパーツです。これ、タミヤ1/48のティーガーIで余ったものでして、極初期型(北アフリカのやつ)を作ると、初期型で使う排気管や排気管カバー、ファイフェルフィルターなどが余るんですが、その排気管のパーツなんです。いや、捨てずにおいてよかった。
 トップ画像の右側が、そのパーツです。ただし、これを1/72の95ミリ榴弾砲に使うには、明らかに一回り太いのです。だから、写真左側くらいに削らなければなりません。模型用旋盤でもない限り、正確に丸く削るのは大変かと思ったけど、やってみるとそれほどではありません。やはり役に立ったのは、タミヤのハードコートヤスリでした。これで、各方向からヤスリを円周に沿って動かす感じで、だんだんに径を小さくします。あらかた削れたところで、あとはサンドペーパーを巻いてくるくる。
 さて、わざわざ削ってもこのパーツを使おうと思ったのは、砲口の形状なんです。写真をご覧下さい。

真ん中にリング状の凸部があります。これが95ミリ榴弾砲の砲口部にちょうどいいんですよ。実車写真ではこれほどはっきりとはしていませんが、砲口とカウンターウエイト部の間にわずかに段差があって、それがリング状に見えるんですね。プラ棒の組み合わせで作る場合は、砲口だけでそんなリングは無視しようと思ったのですが、このティーガーの排気管を使えば、それらしくリングができるんです。右側が削る前。元々このように外縁に段がありますので、この外縁が見えなくなるくらいまで削ります。すると、左側のようになります。もちろんここに見える三つの穴は不要ですから、後で光りパテで埋めます。

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3 コメント

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Unknown (mjts)
2012-01-09 19:40:47
榴弾砲型ですか(・∀・)楽しみです!

当方のハセガワチャーチル、楽しく!完成いたしました。いろんな型がほしくなりますね。

(こちらのブログの資料URLを、いろいろ参考にさせていただきました。ありがとうございました!なお、チャーチルをはじめ、考証に誤りなどありましたら、ぜひご指摘いただければ幸いです)
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すばらしい! (みに・ミー)
2012-01-10 00:54:05
mjts殿

作品拝見しました。
色と言い、ティテールアップと言い、
すばらしい!
後で貴ブログにもコメントさせてもらいます。

おっしゃるとおり、
ハセガワのチャーチル初期型は、
本当に作っていて楽しいキットですね。
私も、ハセガワのキットを近接支援型などに改造中なので、
このドラゴンと合わせて塗装しようと思っています。
返信する
こちらでコメントを (みに・ミー)
2012-01-10 01:21:47
mjts殿

貴ブログにコメント入れようと思ったら、
Yahooブログにログインして下さい、と出てしまい、
うまく書き込めなかったので、
こちらでコメントします。

車体色のブロンズグリーン、
私も英軍のものはこんな風に、
やや青みの強いものだったと思うので、
ぴったりですね。

鋳造部分の表面も、
汚しも、
パイプなどのディテールアップも、
いずれもすばらしい作品だと思います。

砲塔の鋳造パーティングラインもちゃんと入っていますし、
砲塔顎部のバルジ二個もちゃんと追加されているし、
何より、
砲塔右側面の雑具箱を付けていないときの、
雑具箱固定金具が四つ再現されているところは、
まことに心憎い。

操縦手/機銃手の左右の泥よけ板とその補強板、
いつか私もやりたかったのですが、
プラ板を細かく切り出さなければならないのが億劫で、
まだやっていません。
寸法を取っているところ。
お手本にさせていただきます。

しかし、当時の模型雑誌のキット評、
こんなに褒めていたんですね。
よく当時のバックナンバーをお持ちでしたね。
私はこのキットを始めて手にしたのは小学校高学年か中学の頃だったと思います。
箱絵だけではどんな形の戦車なのか分からず、
キットを組み立ててみて始めて分かった、
つまり、それまで写真を見たことが無く、
キットで始めて知ったのがチャーチルでした。
それで立体化の楽しさを知ったのかもしれません。
確かに、他のミニボックスシリーズに比べても、
これは出来のよいキットだったと思います。

すばらしい作品を見せていただきました。
また次の作品も期待しております。
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