このModell Transのパッケージ写真の車輌を見ると、フェンダー後部に何かにょきりと立っているのが気になります。これも以前模型店で何だろうと話題になったことがあります。AVREは各種工兵機材を装着しますので、その関連の装置かなとも見えるのですが、実はこれ、予備の転輪なんですね。他の戦車でも、予備の転輪を載せるのはよくあることですが、チャーチルの場合はコイルスプリングをつけたままでこの様に上下ひっくり返して装着する形になるようです。というのは、チャーチルの転輪は、車輪とコイルスプリングとその枠がひとつのユニットになっていて、そのユニットごと交換できるようになっているからです。実車写真でもこのユニットごと転輪を失ったままで行動しているものが見えますね。ノルマンディーの前も後も、あまりこういう予備転輪の装着例は見ませんので、上陸作戦の際に特に準備した予備なのだと思われます。補給・整備が確実に受けられる状況では、斜め後方を射撃するのに邪魔なこの位置にわざわざ予備転輪を立てておく必要もありませんし。
Modell Transのキットでは、転輪+コイルスプリング、それに枠の2パーツひと組でこの予備転輪ユニットを作るようになっています(この写真はまだ仮組み状態だから、隙間が見えますけど)。
Modell Transのキットでは、転輪+コイルスプリング、それに枠の2パーツひと組でこの予備転輪ユニットを作るようになっています(この写真はまだ仮組み状態だから、隙間が見えますけど)。
ミーさまの模型日記は、
チャーチル ラヴ な拙者にとって、とってもすごい魅力をもった宝のハコですよ!!
自分も、王立工科連隊がその歴史と自分たちの活動を公開するHP(外国の軍隊ってすごいですよね、自分たちの師団や、部隊のパブリシティ活動をちゃんとやってますものね!)で、エンジンデッキ両側のフェンダ上に空をむいてとっつけられたロードウィールと、ストラットタワーをみたときに、なんじゃいコレ?と驚いたものです。
自分はずーっと、かってに そだタバや 組み立てた突撃橋を、アタマの上にのっけるときの
積載・送り出しローラー?と思っていたんですが、
コレ いわゆる ドイツの3号とか4号戦車がよくやってるような 予備転輪 だったんですね!
いやー驚きでした。長年のギモンを晴らしていただいて、今回も本当にありがとうございます。
いわれてみればそうですよね
ペラペラのフェンダーを土台にしたんじゃ、
橋やソダタバの重さに耐えられませんよね!
それから、あのそだタバやパイプをいっぱい積んだ戦車がなんだったのか?も 拙者は知らなくて疑問だたんですけど
あれで、壕や川 溝 を埋めて 通れる ようにしたんですね!! 目からウロコです。
ぜひ、バリエの作例期待してます。
自分は、最近パッケージアートのCGのかっちょよさにダマされて中身みてみたくて買っちゃった、現行AirFix(実はハンブロ エレル)のクロコダイル でも作りますね!!
ほんと、ミーさまの過去記事も ふんふん そうだったのか、と嬉しい驚き、再発見の連続で、失われた過去へのタイムトリップみたいで楽しくて
つぎつぎ読んじゃいました!
とっても参考になりました。おかげですこし拙者もチャーチルの考証について オトナになれた気がします。
ミーさまもこのチャーチルを こよなく 愛して おられる 制作への並々ならぬ情熱が感じられますよ!!
丁寧にご覧いただき、ありがとうございます。まことにブログ冥利に尽きます。
確かにチャーチルとそのバリエーションは、調べていても模型を作っていても、なかなか面白いと思います。でも考えてみれば他のどの車輌にもそれぞれの歴史がありエピソードがあるはずです。しかしドイツ戦車などはもう偉い人たちが隅々まで調べているのに対し、チャーチルなどはまだ知られていないことが多いということでしょう。
私はジオラマまで作る技術がありませんが、各種工兵車輌は、ジオラマにしても迫力があると思います。先頭のチャーチルが次々と溝に粗朶束を投下する、後ろでは後続の車両が援護射撃をしながら待っている、なんて、ひとつrikujyoudou殿作ってみていただけませんか?