みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ホビーボスのMiG-15 主翼断面形

2008年08月27日 00時00分02秒 | 航空機(露・軍用機)
 またわかりにくい写真で恐縮です。上がタミヤの1/48、中がトラペの1/48、下がホビーボスの1/72です。主翼の接着面、つまり主翼の断面形をご覧下さい。矢印をつけた場所です。トラペのは尾翼後縁側が極端に細くなっていて、主翼上面に妙なRがついているのがお分かりでしょうか。実機の写真をよくよく見ても、ここはこのような凹みの線ではないようです。常識的に考えて、主翼の後縁がこんな風にすぼまっているということはあまりなさそうです。タミヤの断面形は、まあこれが普通でしょうね。
 で、ホビーボスはと言うと、写真ではちょっと分かりにくいかな、やはりトラペに似たRがついているんです。主翼の上面の処理がこの辺りでかなり無理をしているもの、トラペと同じです。昨日と同じ結論になりますが、ホビーボスは単にトラペをコピーしてスケールダウンした、と考えてよさそうですね。なにもこんな所まで真似しなくてもよさそうなものだと思うのですが、でも何も考えずにトラペの通りに作っておく方が楽なんでしょう。

 余談ですが、タミヤもトラペも、胴体後部が取り外し式になっていて、エンジンが見られるようになっていることはご存じでしょう。でも、わざわざエンジンを見せるなら、やはりレジンパーツやエッチングパーツで少しはディテールアップしてやりたい。そうでなければ、エンジンはすっぱり省略して、胴体はちゃんと接着してしまうのが吉。その方がディスプレイモデルとしても、胴体前後の接合面が自然に処理できていいんですね。おまけにただでさえ尻餅をつきやすいMiG-15なんですから、エンジンパーツは省いてできるだけ後部を軽くしてやりたいものですし。
 その場合、私は写真のように、右半分の前後・左半分の前後を先にそれぞれつなげておいて、中のコクピットやエンジンダクトを作ってから最後に左右全体を接着するようにしています。そうすると、胴体前半と後半をそれぞれ作っておいてから前後方向に接着するよりも、外板の継ぎ目がきれいに処理できるんです。万一誤差があって、胴体前半と後半に段差ができた場合、軸線側で隙間を作っておいてそれを埋める方が、機体表面側に段差ができてそれを平らにならすよりも、何倍も簡単にきれいにできるわけです。
 昔彗星艦爆を作ったのですが、あれは液冷と空冷でバリエーションキットとするために、機首がばっさり別部品になっていますよね。で、説明書通り先に機首だけ左右を合わせたら、後ろの胴体と全然合わなかったことがありました。考え直して、左半分だけ・右半分だけ先に前後を接着しておいて、隙間を軸線側に作ってそこを埋めたら簡単にきれいにできたんですね。


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