みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ヒストリーチャンネルのドキュメンタリー番組 その2

2010年10月29日 00時00分02秒 | 映画
 で、前回左右反転して使い回されていたドイツ兵行進シーン、どちらが本来の画像でどちらが反転された画像なんでしょうか。軍装からすぐ判断できるはずだと思ったら、簡単に判明しました。画面を拡大した写真をご覧下さい。ドイツ兵の胸の、鷲のマークの国家紋章ですが、ドイツに関する私の乏しい知識を以てしても、それが右に付くことは知っています。ところが、兵隊が右向きに行進しているシーンを拡大すると、国家紋章が左胸についているのが分かります。こっちが反転されたものであることは明らかです。
 ついでに、小銃のコッキングレバー(棹桿)にご注目。コッキングレバーは銃の右側についていることは常識です。この画像だとほら、左側についているんです。これもこちらが反転画像である証拠。

 さてこのドキュメンタリー番組、前回触れたように、当時のドイツをめぐる情勢の推移が分かりやすく説明されているし、また個々の兵種・兵器・戦役などについても常識的な事項を分かりやすくまとめています。奇説をセンセーショナルに述べ立てるような番組では全くないわけです。
 ただ、日本語字幕の細かいところには、やはり気になるところがありますね。例えば「replacement」を「交代要員」と訳しています。まあ間違っているとまでは言えませんが、しかし軍事関係では「replacement」は「補充兵・補充兵員」と訳すのではないかと思います。また、我々モデラーからすると、「マークIV戦車」ってのはどうかねえ。もちろん英語ではMk.IV Tankと呼ばれたわけですが、それをマーク4とやっちゃうと、日本の標準的な言い方ではなくなる。やはり「IV号戦車」と言いたいところです。かと思うと、一方ではソ連の対空砲のところに「85mm52-k 高射砲」と、やたら細かいことが書いてあるのも面白い。