みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その16

2010年10月03日 16時44分37秒 | 映画
 さて物語の終盤、MiG-15の攻撃に業を煮やした米軍は、護衛機を多数つけた上で中国軍の基地に爆撃機を差し向けます。ん?ってことは、米軍が満州との国境を越えて安東基地を爆撃したってこと? まあ、お笑い映画ですから歴史的事実を云々するのはやめにしましょう。
 でそのシーン、模型でちらりと出てくる米軍の爆撃機、双発機らしいんですね。映像では、ジェット機のつもりかプロペラ機のつもりか、よく分かりません。朝鮮戦争に米軍が投入した創発爆撃機、って何がありますかね。B-26C(A-26)かな? まあ、お笑い映画のことですから。
 で、写真はそのコクピットのシーンです。もう、いろんな意味で笑えます。まずこのパイロットのおじさん。全然アメリカ人っぽくないんですよね。中国人の俳優がメークをして米軍パイロットを演じているんです。わざとらしくスカーフをしています。それから彼の背後をご覧下さい。綺麗なお姉さんのピンナップ写真が貼ってありますよ。あはは、ステレオタイプにもほどがある。当時アメリカ兵と言えば、こんな感じに描いておけばOKだったんでしょうか。お姉さんの写真の上に文字が見えます。はっきり判別できないのですが「LUCKY」「LEVEL best!」と読めるようです。何かのポスターかな?
 そしておじさんの後ろにはなにやらカーテンみたいなものが見えます。副操縦士との間を仕切る必要はなさそうなのですが、仲が悪かったのかな? たぶんこのシーンも、何か既存の機体のコクピットを実際に使って撮影したのかもしれません。でもこのカーテンを考えればやはり、スタジオに張りぼてで作ったセットなんでしょうか。この正体が、意外なところで明らかになるんですが、それはまた次回。