もう一つ、これは空戦の機関砲発射シーンです。これを見ても、模型にしてはえらく出来がよいので、たぶん実機を使って撮影したのではないかと思います。写真右側の、機関砲周辺をアップにした2枚をご覧下さい。機関砲の発射シーンはこのように、23ミリ機関砲2門のみが交互に火を噴くようです。37ミリ機関砲は発射されません。パイロットがそのような武装の選択をした、と言うよりは、撮影の際に火薬を23ミリの方にしかセットしていなかったんじゃないかな。MiG-15の機関砲は、大口径で威力はあっても発射速度が遅かったと言われていますが、でもこの映画のはあまりに遅すぎですよ。
それからまたまた細かいことですが、左の機首写真をご覧下さい。2門ある23ミリ機関砲の内写真上側のもの、その砲身カバーバルジの後方に丸い突起があるのにお気づきでしょうか。ちょうど砲身カバーのバルジが途切れる辺りです。これ、MiG-15の初期型の特徴ですよね。以前、当ブログでMiG-15の機首について細々論じたことがありました。23ミリ機関砲が、初期型ではNS-23KMだったのがbis型ではNR-23に変更され、そのため機首下面のパネルや薬莢排出口の形状が若干異なっている、って話です。この位置に丸い突起があるのは、初期型のNS-23KMの特徴です。
撮影用のミニチュアを使ったのならば、ここまで詳しく再現するものかなあ、と思うんですよね。むしろ、MiG-15は余剰機がたくさんあって、子供達への軍国主義教育のため、公園や少年宮にも展示用に寄付されているくらいですから、撮影用に使える機体はいっぱいあったと思うんですよね。前回見たように、空軍の基地での撮影で実際に動いているのはバックミラーなどアップデートされたbis型で、スタジオでの撮影に使われているのが古い初期型で、と考えればつじつまは合うんです。
それからまたまた細かいことですが、左の機首写真をご覧下さい。2門ある23ミリ機関砲の内写真上側のもの、その砲身カバーバルジの後方に丸い突起があるのにお気づきでしょうか。ちょうど砲身カバーのバルジが途切れる辺りです。これ、MiG-15の初期型の特徴ですよね。以前、当ブログでMiG-15の機首について細々論じたことがありました。23ミリ機関砲が、初期型ではNS-23KMだったのがbis型ではNR-23に変更され、そのため機首下面のパネルや薬莢排出口の形状が若干異なっている、って話です。この位置に丸い突起があるのは、初期型のNS-23KMの特徴です。
撮影用のミニチュアを使ったのならば、ここまで詳しく再現するものかなあ、と思うんですよね。むしろ、MiG-15は余剰機がたくさんあって、子供達への軍国主義教育のため、公園や少年宮にも展示用に寄付されているくらいですから、撮影用に使える機体はいっぱいあったと思うんですよね。前回見たように、空軍の基地での撮影で実際に動いているのはバックミラーなどアップデートされたbis型で、スタジオでの撮影に使われているのが古い初期型で、と考えればつじつまは合うんです。