みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ドラゴンのM4シャーマンVVSSサスペンション その1

2007年08月25日 23時59分12秒 | AFV(米)
 ドラゴンのVVSSサスペンションの組み立てです。これが実に組みにくい。前回は「ろくに形にならない」と書きましたが、まあそれは少々大げさかもしれません。でも、6組あるサスペンションのパーツに、歪みの有無のばらつきがあるのは確かです。歪みのないパーツならまあ何とかまっすぐ組み上がるのですが、歪んでいるパーツだと、もう大変。
 何と説明すればよいのでしょう、転輪やシリンダーを除いた台車の枠組み、というか基盤に当たる部分。ハセガワもフジミも、それにトランペッターもこれを板状の「一枚」で済ませていました。ところがドラゴンではこれが、コの字型のフレーム状になっている。そしてこのコの字状フレームが災いして、全体をぐらつかせ、歪ませているんです。そりゃまあ実車はそういう形状なんでしょうけど、組み立てたらほとんど見えなくなる場所までこんな形にして、しかもそれが原因で組みづらくするこたぁないでしょ?と言いたい。プラの材質が柔らかいこともまた一因ですし、そもそも四角い「一枚」だったらこういう歪みは生じ得ない。。
 それに部品分割も細かすぎる。写真をご覧下さい。左がドラゴン、右がトランペッターです。右のトランペッターは枠組みに車体側の転輪のみを接着した状態(ご存じの通りHVSSサスペンションはダブル転輪)。トランペッターはこの状態でパーツ数は3個です。
 一方左のドラゴンも同じく車体側の転輪のみの状態。車体側の転輪はフレームと一体成形です。そこにシリンダー部品2個、中央軸部品2個を接着します。よってこの状態でパーツ数は5個です。もしもこれで転輪が別部品なら、パーツ7個分に相当するわけですね。
 シリンダー部品(D1)は同じ物を二つ向かい合わせに接着してフレーム(D8)に押し込みます。それから中央軸は遮光器土器の顔みたいな部分、というかマイナスネジが二つ並んでいるパーツです。これを2パーツ(D4とD9)でフレームを挟み込むように接着します。元々歪んでいるフレームに、こんなパーツが四つも入るので、歪みが助長されちゃうんですね。
 特に問題なのは中央軸部分で、左右二つのタボでフレームに接着されます。つまり軸が左右二本あるわけです。そのためフレームの歪みが全く矯正されない。フレームの左右が少々ずれていようと、軸二本で繋いでしまう。ここが軸一本(つまりタボ一つ)で接着するんだったらば、左右の端は一箇所で止まるるので、位置がずれることはなかったのに。文字で書くと分かりにくいのですが、実際組んでみるとすぐ分かりますよ。中央軸パーツが振り子のようにどっちにでも向いちゃう。