朝日新聞が14日付朝刊で、読者の疑問に笞える形式で「首相の食事代、誰が支払う?」という記事を掲載しています。このなかで、安倍晋三首相とマスメディア幹部の会食について答えた部分があります。
記事によれば、「全国紙やテレピ局のベテラン記者らとの定期的な会食もあります」として、その場合、会食の費用は「安倍首相の分も含めてマスコミ側がすべて負担し、割り勘としています。
首相と会食を重ねる同紙の曽我豪編集委員は記事中で「総理大臣かどういう思いで政治をしているのかを確かめる取材機会を大事にしたい」と語っています。
あきれます。まだ続けるつもりのようです。
首相との会食での問われているのは「権力の監視役」として、政権を厳しい緊張関係を保つべきマスメディアのあり方です。高級料理店で首相に食事を振る舞い、2時間から3時間もかけて席をともにする親密な間柄で、「取材」が成りたつでしょうか。
こうした会食は秘密保護法の強行や集団的自衛権行使容認の閣議決定など、重大な政局節日節日で行われているのが特徴です。国民の抵抗か強い政治課題で首相の「思い」が社論や記事に影響を及ぼすことはなぃのでしょうか。
「マスコミ側で割り勘にすればOK」などと、割り切れる話ではありません。 (竹原東吾)しんぶん赤旗より