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国営放送と国策放送の違いーNHKを考える

2015-03-02 23:44:06 | マスコミ・報道

▼国策放送がよみがえろうとしていないか。市民がNHKに問いかけています。戦争中、「こぞって国防、そろってラヂオ」を合言葉に報道統制が敷かれ、大本営発表に至った、いまわしい国策放送。

▼当時、政府はNHKラジオで「夜7時のニュースの次に『政府の時間』を設けて政府の方針を述べる」と宣言しました。いまのNHKニュースに目を向けると、多くを安倍首相の登場に割いています。政府の方針を粛々と報じ、政権にあけ渡したともいえる状況です。

▼NHKの籾井(もみい)会長は昨年、「政府が右と言うものを左とは言えない」と発言。今年2月には「慰安婦の番組は政府のスタンス(立場)が見えないので慎重に」と言い放ちました。

▼この立場がNHKの報道に反映されているのが腹立たしい。沖縄の辺野古新基地建設については、沈黙の構えです。原発再稼働を進める動きは報じても、問題を掘り下げるのは避けています。

▼籾井会長を任命したのは経営委員会です。籾井氏の発言について議論はしたものの、中身の公表はなし。昨年末の総選挙の際、自民党がテレビ各局に報道要請という形で規制をかけた件についても、NHKは要請があったのかどうかも「お答えできない」としています。

▼閉ざされていくNHK。市民は黙っていません。茨城県に続き、東北の各地でもNHKを考える会をつくろうと意気盛んです。22日は放送記念日、ラジオ放送が始まって今年は90周年の節目。市民の手に公共放送を取りもどす時です。