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明日は投票日、日本共産党の躍進でネオナチ勢力に痛打を

2014-12-13 20:28:50 | マスコミ・報道

総選挙はあす投票です。昨日、不破哲三前議長が京都で行った行った街頭演説に感動したので一部分ですが紹介します。詳しい記事は「WEB京都」か日本共産党のホームページをご覧下さい。

■自民党への一票は「日本版ネオナチ」への一票
 
 「自共対決」といっても、相手の自民党は、昔の自民党ではないということです。今年の8月、ある大新聞社が出している「アエラ」という雑誌に、野中広務さんの3ページにわたる大きなインタビューが出ました。見出しは、「安倍さんは、東京裁判を否定したいんだ」。
 要するに、日本のあの戦争を、正義の戦争といいたいんだ。それがこのインタビューの大見出しでありました。そして、いろんな角度から、今の自民党はすっかり変わってきたということが、こもごも語られていました。
 
なかでも、野中さんがこういいます。「だいたい、安倍さんは戦後レジームの否定、戦後レジームからの脱却というが、それは、自分の祖父、おじいさんである岸信介元首相がA級戦犯にされた東京裁判を否定したいということなんだ」。記者が、「それは戦後秩序の否定です。中国や韓国ばかりか、ヨーロッパやアメリカからも認められない」。そういいますと野中さんが、この道を進んだら、「世界中で日本という国の形がなくなってしまう。それほど危険な状態になっている」。そこまでいっているのをみて、私は驚きました。
 野中さんといいますと、この何十年の間、私は京都に来るたんびに、野中さんと直に論戦したことは無いんですけれども、だいたい論戦相手の自民党の陣営の中心には、野中広務さんがいる。いつもそう思って、京都の選挙に、駆けつけてきたものであります。
 しかし、その野中さんが、今の安倍政治は、昔の自民党とは違う。この道を行ったら、日本が壊れてしまうとまで明言されている。私は、特に京都の皆さんには、そのことを、深く考えていただきたいと思うのです。
 
 だいたい、「あの日本の戦争が正しかった」、こういう議論が、自民党の中で持ち上がったのは、あの歴史教科書問題以来でした。歴史を、子どもたちに、「日本の戦争は自存自衛」、「アジア解放の戦争だった」。そういう間違った考えをふきこもうという、教科書づくりが始まりました。そして、その教科書づくりの運動の先頭にたったのが、「教科書議連」という悪名高い、自民党の議員集団でした。その事務局長にだれがなったか。当選してまだ4年ばかりの安倍晋三氏が、その事務局長になったんですよ。
 その時代から、野中さんがいう、「A級戦犯を否定したい」、その怨念を持って、政治をやってきた流れがある。
そして今、第二次安倍内閣のもとで、その流れが、政府と自民党をのっとってしまったんです。
 
 だから今、野中さんのような自民党の古い幹部、古賀誠さんのような方、そういう方々が、自民党の中では居場所がなくなっている。
 安倍さんが任命した、女性幹部が、「ネオナチ」の団体と一緒に写真を撮ったと言って、問題になりました。「ネオナチ」というのは、ヨーロッパでは、すこし勢力が大きくなっても、民主政治の仲間入りは、絶対にさせられない。その枠外に居る、政治勢力です。
 
「ネオナチ」とはなにか。ヒトラーがやった戦争を擁護するから「ネオナチ」なんです。
 じゃあ、安倍さんはどうでしょう。安倍さんの中では、日本がやった戦争を侵略戦争と認めないばかりか、「正義の戦争だ」、「自存自衛、アジア解放の戦争だ」、そういって頑張る、まさに「ネオナチ」と同じじゃありませんか。その勢力に、今、自民党はのっとられている。
 第二次安倍内閣の大臣の顔ぶれを見てください。全部そういう団体に、加盟している、ウルトラ右翼の議員ばっかりじゃありませんか。
 
 みなさん、私は、この選挙1区で立っている、伊吹さんというかたには、直接あまり話をしたことはないし、論戦をしたこともありません。しかし、その人が、どのような経歴をもっていようと、どのような考え方を、心に秘めていようと、今の自民党に属して、そこから立候補している限り、その方に投票する一票は、「ネオナチ勢力」に、「日本版ネオナチ」に、投ずる一票になる。
 
 このことをどうか投票日までによくよく考えて頂きたいんです。来年は、第2次世界大戦が終わって、70年の記念の年です。日本とドイツとイタリアが始めた侵略戦争を、世界の民主主義の力で打ち破った、そのことを祝う日です。
 その時に、あの戦争は正しかったといっている人間が、首相をやっている国が、いったい世界のどこにいるでしょう。日本にしかいないのであります。それが、野中さんがいう、このままでは日本という国の形がなくなってしまう。そう言ってることの、私は、深い意味だと思います。
 
 
演説を見るには画像の再生ボタン(赤色)もしくは下記のアドレスをクリックして下さい。
 
 
■政治を腐らせる政党助成金制度。共産党の躍進でキッパリ廃止を
 
 ではみなさん、日本の現状で、どこにこの「日本版ネオナチ」の政治を倒す、正面から反対する力があるでしょうか。正直に言って、我が党以外の野党の現状は、惨憺たるものであります。そして、私は、その状態も含めて、政治を腐らせている根源に、政党助成金という、とんでもない制度があることを痛感しています。
 国民一人あたり250円。赤ちゃんまで含めて、自分の政党支持とは関係なしに、250円ずつ集めて、総額320億円です。それが、この20年間、6316億円にもなりました。
 
 これができてから、何が起こったでしょう。もう政党をつくるときに、綱領も政策も問題にならないんです。このお金を、どうやって、手に入れるか、それだけが、政党づくりの本命になります。だからみなさん、沢山の政党が、この金目当てに生まれ、うまくいかなくなって、潰れました。政党助成金の制度が出来てから、いったいどれだけの政党が生まれたと思いますか? このあいだ数えてみたら、なんと41の新党がうまれていました。誰か、名前覚えていますか?
 
 そのなかで残っているのは、たった4つだけであります。あるときに、ある議員が、こういったということが、川柳になりました。「今ワシは何党かねと秘書に聞き」。
 もっとひどい事態がおこっているではありませんか、今日、維新の党という党の政見放送をたまたま宿舎で見ましたら、橋下さんと江田さんが、こもごも、「身を切る改革」、「消費税を増税したんだから、身を切る改革やらなきゃだめだ」、「それをやるのが維新の党だ」、と言っていました。
 
 しかし、みなさん、「身を切る改革」というのなら、この政党助成金というお金のムダづかい、政治を腐らしているお金のムダづかい、そこをバッサリ切るのが第一番にやることじゃないでしょうか。
 いま政党助成金を受け取っている一番大きな勢力は、自民党であります。年間320億円の半分近く、157億円もの助成金を手に入れています。13年分の報告では、党財政の65%が国民の税金。野党もそれには負けません。民主党は、党財政の83%が税金におんぶ、維新だって72%が税金におんぶなんです。その「身を切る」勇気がなくて、「身を切る」決意がなくて、なんで本当の改革が言えるでしょうか。
 
 日本共産党は、この制度ができた最初のときから、国民の意思を無視して金を集めるこの制度、これは絶対に間違っている──こう主張して、この制度に反対し、この20年間ただの1円も受けとらないできました。政党助成金で政治を運営する。こんなぬくぬくした状態にひたりこんでいる野党が、どうして本気で安倍政権の暴走と対決し、本当の国民的な改革に力を出せるのか。国民にとって百害あって一利なし、この制度を国民みんなの力できっぱりとやめさせようではありませんか。
 
■共産党躍進で安倍政権の暴走の阻止を
 
 日本共産党は、財政はもとより、あらゆる面で、自分の足でしっかりと立って、国民の利益のために活動してきた党であります。
 戦前は、侵略戦争と専制政治反対、平和と民主主義のために命がけでたたかいました。その犠牲になった方たちのお墓も京都にはたくさんあります。戦後も、自民党の悪政といっかんしてたたかい、政治は国民が主人公という国民主権の旗、国際政治では、いかなる覇権主義も許さないという自主独立の旗、これをいっかんして掲げ守りぬいてきた党であります。「日本共産党」という名前には、この戦前戦後92年の歴史がしっかりと刻み込まれているのであります。
 
 安倍政治は、その対極、真反対のところにあります。国民との関係はどうか。消費税問題、景気対策、原発再稼働、集団的自衛権、沖縄の基地建設強行、どれをとっても世論調査で、安倍さんがやっていること、やろうとしていることで、国民の賛成が多数だというものはないではありませんか。
 しかも、その国民の声に耳を傾けるという姿勢は、ひとかけらもありません。答えは「丁寧に説明します」だけであります。しかし、どこで「丁寧に説明」しているのでしょう。彼の言うのは「この道しかない」、国民が何を考えようが、どういう主張をしようが、「この道しかない」というのは、まさに独裁政治の看板じゃありませんか。
 
 国民無視の強権をふるう、このような相手にたいして、断固として正面からたたかう力をもつのが、日本共産党であります。そのたたかい方でも、私たちは道理を尽くす党であります。悪政には断固対決するが、どんな問題でも、国民の立場で対案を提起してたたかう。今朝ニュースを見ましたら、自民党の谷垣さんが、「野党はどの党も対案を出せない。しかし日本共産党は別だ」「日本共産党だけは問題を解決する手立てを堂々と主張している。しかし日本共産党と一緒にやるわけにはいかないんだ」。なんともいえない演説をしたと聞きましたが、相手も認めざるをえないのが、日本共産党の態度であります。
 
 しかも、要求が一致すれば、まじめに国民的な立場で共同に力を尽くす。政治の舞台でも、党利党略でなく、まじめに自民党の悪政と本気で対決し、国民のための政治をまじめに願う勢力とは、誠実な共闘の実現に努力する。
 
私は明日、沖縄に行きますが、現に沖縄では、共産党、社民党、生活の党、元自民党の基地反対派、この4つの勢力が、沖縄1区から4区までそれぞれ候補を出して、「オール沖縄」でこの候補を応援し、自民党の議席は沖縄から一つも出さない──この決意でがんばっています。この「オール沖縄」に立ち向かっている党が、自民党と維新だということを、私は特に京都のみなさんにお訴えしたいと思います。
 安倍政権の暴走を阻止するためにも、戦後69年引き継がれてきた京都の民主・革新の底力を思う存分に発揮して、この選挙をたたかいぬこうではありませんか。