10月5日、「もうひとつのアメリカ史」のドキュメンタリー映画を製作したアメリカの監督「オリバーストーン」を迎えて、原爆・戦争・アメリカを語るNHKBS1で放送したビデオの上映会を実施しました。
今回は第2部の映画とアメリカ史の部分で興味深かったのは、このドキュメンタリー映画には56本の映画の映像が引用されていることです。
その中でも、一番多いのが、フランクキャプラ監督の「スミス都へ行く」という映画です。1939年アメリカ映画ですが、この映画は共産党が労働者の生活を守るうえで活発に活動していた時期で「アメリカ社会が活気にあふれていた」とストーン監督が評価しています。しかし、その後、マッカーシーの赤狩りによって社会が保守化してしまい、これらの監督は追放されてしまったそうです。監督も脚本家も活動家だったそうです。
番組はさらに映画の紹介になり「ブッシュ」が紹介されます。
映画「ブッシュ」ではイラクを侵略したアメリカを風刺したものですが、ブッシュが部下に大量破壊兵器はまだ、見つからないのかというと、部下が「大量破壊兵器があると考えたのは間違いでした」と発言。責任をとって辞任しますというシーンがあります。
オバマについても手厳しい批判があります。変革を唱えて当選したオバマは軍部に脅かされて「軍拡」をすすめ、アフガニスタンに10万人を派兵。さらにシリアを攻撃しようとしていると発言します。ノーベル平和賞は色あせたといいます。
ストーン監督は沖縄の普天間基地、辺野古でたたかっている沖縄県民を激励「米軍基地はいらない」といいます。
武器より真実の力によってアメリカの間違った覇権主義、大金持ちが庶民を苦しめる政治を変えていこうと呼びかけます。本当に面白い番組でしたが、放映されたのが夜中の12時から午前2時だったというマスコミの問題点も指摘されます。