ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

ロック少年のフォークな日々

2010-11-27 20:15:16 | 60~70年代音楽

 掲示板や友人・知人のmixi日記なんかに書き込んだメッセージというのもオノレの貴重な記録ではあるんで、そのまま散逸させるのは残念だなと思っていた。そこで、ここに再録してみました。どんな流れの中での発言かお分かりにならないかと思いますが、まあ、お読みください。

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 ☆2010年11月01日
 谷啓氏もそうだったのだけれど、今回の野沢那智氏もそうだ、ほんとに大事な思い出のある人の訃報は、軽々と日記には出来ないものなんですね。何もかけなかった、というか書く気になれなかった。
 那智氏はラジオの深夜放送、パックイン・ミュージックを聴いてました。深夜のラジオの楽しみを教えてくれた人と申しましょうか。
 「風のささやき」は、当時、平凡パンチ別冊号の付録の歌本(ギター・コード付きで、中高生バンドは大変重宝した)に載っていて、そこに付けられたコメントが記憶に残っています。いわく、「息の長いヒットになりました。このままスタンダード・ナンバーになるでしょう」と。
 そりゃあどうかな?と当時の私はガキながら首を傾げました。だって、もうとうにみもフタもないロックの時代はやってきていて、「良い曲を何人もの実力派歌手が歌い継ぐ」なんて悠長なことは今後、誰もやらないかもしれないのに、スタンダードナンバーも何もあるもんかよ、と。まあ実際、そんな時代がやってきていましたね。

 ☆2010年10月28日 04:15
 マリアンヌ・フェイスフルというと初期英国ロックの歴史における助演女優賞、みたいなスケベな視線で見ていたもので、レコードは”涙溢れて”くらいしか聴いていなかった!
 けど、こんな良い感じのアルバム(注)を出していたんですね。調べてみたけど盤としては廃盤みたいで残念です。別にオリジナル盤が欲しいとか言わない、CD再発してくれえ!盤が欲しい、盤が! (注)Marianne Faithfull / North Country Maid

 ☆2010年10月30日 00:52
 ナッシュビル・スカイラインは、考えてみれば最初に聞いたディランのレコード。それまで、バーズとかマンフレッドマンとか、ディランの曲をカバーしたロックバンドのレコードには親しんでいたので、まるではじめてって気はしなかったが。
 聞かせてくれたのは高校の先輩のタナカさんで、東京の大学に通いながら”フォークゲリラ”をやっていた人。春休みの里帰りのついでに、故郷の町にもゲリラの下部組織を作ろうとしていて、そのメンバー候補として、我々音楽好きの後輩が「俺っちに遊びにに来いよ」とか誘われた次第。
 私は、本とレコードだらけで壁にモジリアニの展覧会のポスターなんか貼ってあるインテリチックな(?)先輩の部屋に感心してしまっていた。単純だったねえ。
 春風の中でつまらないことにもドキドキしていたあの頃。そんな風にこの盤を聴いたのだった。

 ☆11月25日
 エレキから入った私だけど、生ギターも面白いかと思い始めた高校時代、好きだった曲(注)だった。でも周囲に賛同者がいなかったから、冬、水の入っていない高校のプールサイドで一人で弾き語りの練習をしていた。「その曲好き」と言って隣に座ってくれる女子一名・・・は、現れなかった。(注・Early Morning Rain)





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