ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

3号線の蝶々を追って

2010-05-26 01:35:45 | アジア

 ”02 Oh! silence”by 3rd Line Butterfly

 昨夜に続いて、またも韓国ロックですみません。まあ、サッカー敗戦記念とでもしておいてください。
 いや、昔は私も大の嫌韓家でね、日本代表がサッカーの試合で韓国に敗北などしようものなら頭に血が登ってえらいことになったものです。だけど、最近じゃこの通り、淡々と事態を見送っております。もう、どうだっていいのよ、サッカーとか。こうなったのもカワブチが悪い。と申し上げれば分る人にはお分かりでしょう。

 しかし、”三号線の蝶々”とは、なんじゃそれ?なバンド名。レコード店のジャンル分けには”Alternative Rock”とある。韓国における相当お洒落な存在のバンドじゃないかと思いますな、ジャケの雰囲気からもそんな印象を受ける。いかにもクールにお洒落なメンバーの姿があります。
 音の方は、なにやらダラダラとかき鳴らされるギターやけだるい呟きボーカルがダラッと流れるスモーキーな世界。色で言えば灰色が支配的ですが、そこに一筋激情がほとばしると、ノイズっぽい暴れようを見せるギターに乗せられ、女性ボーカルが真っ赤な激情を隠そうともせずにフリー・フォームのオタケビを高らかにあげたりもします。

 メンバーはギターやドラムの3人に、その時々で助っ人が加わる流動的なもののよう。その助っ人も、女優兼歌手やら詩人やらとタダモノではなさそう。最先端の奴等が集まっているんだろうなあ。
 ひたすら霧の中を歩む、みたいなミステリアスな浮遊感をもってバンド・サウンドは進んで行きます。聴き始めは、「ケッ、かっこつけやがって」とか実は反感をもって聴いていた私も、いつのまにか、この先の見えない幽冥境の散歩が心地良くなっているのに気が付くのでした。

 それにしても情念の言語、激情の言語である韓国語、こんな風にけだるくお洒落にボソボソ呟かれるのは、実に妙な気分だ。
 そしてエンディング。CDを入れ替えるのもだるいんで放っておいたら・・・しょうもない悪戯しやがって。夜中に聴いてて、ビックリして飛び上がったぞ。





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