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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

はなのすきなうし くうき

2019-05-18 16:43:55 | ひらきよみ(読み聞かせ)

そして金曜日は、今年度の最初の読み聞かせの当番日でした。
ペアさんに、課題本の『はなのすきなうし』と、もう1冊も頼んでいたのですが、
(昨日、昼休みの、読み手になっていたため)
初回から楽をしようとしたバチなのか(笑)、ペアさん昨夕発熱のため、急遽ひとりで
2冊読むことになりました。



昨年の記録をみたら、作年の1回目もこの本で、その時に5度目と書いて
あったので、本日は6度目!ということになりますねー(自分では3度目
くらいだと思っていました)。


もう1冊は、ぜひとも5月に読みたいこちらの絵本を選びました。



くうき』は今までに4度読んでいました。もっと読んだような気がして
いましたが‥。

来週は2年生のクラス。
小学校で(私が)読むのは初めての、課題の絵本です。
楽しみ、楽しみ♡


昼休みのよみきかせ

2019-05-17 16:18:56 | ひらきよみ(読み聞かせ)

学校側からの依頼で、今年の3月より月に2度、昼休みの時間に
ボランティアのメンバーで、読み聞かせを行うことになりました。

朝は、時間は15分で基本は絵本を1~2、3冊ですが、昼休みは、
昔話や続いていくお話など、絵を見せずに読む方法を試し、それにあわせて
選書もしてみようということになり、『くしゃみくしゃみ 天のめぐみ』の
中から、3月は「かん太さまのいびき」を。
そして、今月は「梅の木村のおならじいさん」を、昨日私が読んできました。




「梅の木村のおならじいさん」

ゆっくりめに読むと、14分半くらいかかってしまうので、
なるたけテンポよく読むよう心がけましたが、いつもの朝のように
教室に先生が居るわけでもなく、図書室への出入りは自由なので、
1年生は飽きてしまったのか(笑)、ふらふら歩きだすし、読み手の後ろ側に
ある本棚を見に来る子もいたりして、なんとも落ち着かない感じで(笑)。
精一杯の声で読みましたが、後ろの方まで届いていたかなーという懸念もあり。

おまけに最後のページのあと数行というところで、昼休み終了を告げるチャイムが
鳴ってしまったので、あーどうしよう!!と思いながらも、早口で読み続けたら
おしまいまで聴きたい子供たちが、わらわらと私の周りに集まってくれて‥
「これでおしまい」と言った瞬間に、拍手がおこり、読み手の私も
読み終えることができたことに嬉しくなって、一緒に大きく拍手して、終了と
なりました。

なんとも慌ただしくはありましたが、最後の「歌」を口ずさみながら
図書室を出ていった子も居て‥じんわりと嬉しくなったのでした。


いくらご近所とはいえ、小学校へ昼の時間帯に行くためには、自分の昼休みを
削らなければならないわけですが、新鮮な刺激を求めて(笑)、1ヵ月に1度か2度
くらいだったらがんばって、こちらも続けていこうと思っています。



いっすんぼうし メアリー・スミス

2019-03-15 17:25:02 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は今年度最後の読み聞かせ当番でした。
3年生のクラスで2冊読んできました。

最初に、今回の「届ける絵本」『いっすんぼうし



先日原画を観てきたばかりで、なんか親近感‥ふふ。


こどもが欲しいと思ったおじいさんとおばあさんが、「おてんとうさま」に
お願いをするところから、お話が始まるのがとてもいいなあと思います。
冒頭を端折ることもできると思うのですが(こどものいないおじいさん、
おばあさんのところに小さな男の子が生まれました‥とか)、やはり願わなくては
何事も叶わないなあというか‥。そしてそのお願いを「おてんとうさま」に
するというのもとても自然に思えます。

都へのぼるまでも、とても丁寧に描かれています。
途中、ありに尋ねると、ありは、「たんぽぽよこちょう、つくしのはずれ」
応えます。いいですよね~この感じ笑。そして、そのとおり歩いていくと

おおきなかわが、まんまんと ながれていました。


みやこへのぼってからのいっすんぼうし、実に堂々していて凛々しいです。
姫をさらっていこうとする鬼が現れた時も、
「そうは させぬぞ。いっすんぼうし ここにあり!」とさけびました。

うちでのこづち
で大きくなり、最後は姫と結婚してしあわせに暮らした
いっすんぼうし。なによりのエンディングです。



むかし話っていいなあと思いながら、読みました。
聞いている3年生も、時折笑いながら、物語の成り行きを楽しんでいる
ようでした。



もう1冊は、東京こども図書館編『よみきかえのきほん』に載っていた
こちらを読んでみました。

メアリー・スミス



今回初めてこの絵本も、絵本に描かれているような「職業」があったことも
知りました。

労働者階級の家々に、まだ目覚まし時計が普及がしていなかった頃、イギリスで、
一軒一軒訪ねては、起こしてまわるというお仕事をしている方々がいたそうで‥
表紙に描かれているメアリー・スミスは、ストローに豆を詰めて、それを勢いよく
吹いて、窓ガラスに当てて起こしていました。
(ご本人の写真がとっても説得力ありますねー)


読み始める前に、「私たちの周りには今はこういう職業の人はいないと思うのですが、
その昔、イギリスで本当にあった職業のおはなしです」と言って、写真を見せると
「おおっ」と軽くどよめきが笑。
読み終わったあとに、何のお仕事か訊くので、よくお話聴いててね、と言ってから
読み始めました。

英語では ノッカー・アップ というそうで‥日本語では「めざまし屋」と
訳されています。
「起こし屋さん」とか、「早起きさせるしごと」とか口々に言う子たちの中で
ひとりだけ正解者が居ました。



昨年の5月から始まった今年度の活動も、本日で終了です。
私は32冊の絵本を読みました。
自分の娘はとうに小学校を卒業しているので、学校行事とともに
1年間を過ごしている感覚は年々薄れていき、気が付くと季節が変わり、
3学期も終わろうとしているといった感じですが、絵本に接し、声を出して
読む練習をし、クラスで読み、読み終わったあとに、仲間と話し合ったり
情報を交換したり、共有したり‥といった時間は自分にとっては
なくてはならない大切なものだと、あらためて思う次第です。
新しい絵本は次々と出てくるし、知らない絵本はまだまだあるし、
どの学年の子供たちの瞳も、いつのときも輝いているし。
楽しみは尽きません。

 


そらいろのたね まめつぶこぞうパトゥフェ 

2019-03-08 16:16:10 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、2年生のクラスでの読み聞かせの当番日でした。
ひとりで2冊と「おまけ」を読んできました。

最初に読んだのは今回の「届ける絵本」、『そらいろのたね』。
もう何度読んだでしょうねえ‥



ゆうじときつねがそれぞれの「たからもの」を交換したところから
お話は始まり、ゆうじがきつねから貰った「そらいろのたね」を
まくと、小さな家が生えてきます。
ゆうじがじょうろでお水をあげると、家はどんどん大きくなっていき、
子供が100人、動物が100匹、鳥が100羽入れるほどに。
そこへきつねが現れ、自分が持っていた種がそんなふうに発展して
いったことを聞かされると、飛行機は返すので、家も返して欲しいと
言い始めます。

どんどん大きくなる家を面白がっていた2年生も、きつねの再登場場面では
シーンと固まってしまい、そのあとの展開を見守ります。
それまでの元気のよさが一転し、心配そうな顔になっていくのが、
読み手としては、かわいいやら、面白いやら、と思ってしまいますね(笑)。

あっけらんからとした終わり方も含め、大好きなお話です。





2冊目に選んだのは、先日の「はじめましての絵本たち」で購入した
この絵本。
  『まめつぶこぞうパトゥフェ

長さがちょうどよいのと、内容的にも低学年向きかなーと思い、
初めて読んでみましたが、こちらも、物語の終わり方は、『そらいろのたね』に
負けず劣らず、あっさりと!で、2年生よりも、担任の若い男の先生に受けた
感じでした(笑)。


パトゥフェは、とても小さいけれど、よくうごき、なんでもやりたがり、
どこにでもいきたがりました。

ある日、おかあさんのおつかいに成功したことに気をよくし、畑に居る
おとうさんにお弁当を届けに行くのですが、途中で雨が降ってきてしまい、

おべんんとうがぬれてはたいへんと、
キャベツのはっぱの下にもぐりこみました。

ちょうどそこへ、牛がやってきて、キャベツのはっぱといっしょに、
パトゥフェをのみこんでしまいました。

懸命に探す両親の声を聞いて、パトゥフェは牛のおなかの中から精一杯
歌いますが、両親には聞こえません。

ぼくは 牛の おなかのなかさ
ここなら 雨に ぬれないよ
牛が ブーッと おならをすれば
ぼくは 外に とびだすよ


そして最後はパトゥフェの歌の通り、牛のおならとともに飛び出して
めでたし、めでたしです。

キャベツの葉の下に隠れたところからの展開が急なので、子供たちは
え?これでもう終わりという感じでした。



少しだけ時間があったので「おまけ」として、『ことばのこばこ』から
⑤の、ひとつ、ふたつ、と数えていくページを紹介して、終わりにしました。







あさになったのでまどをあけますよ じごくのそうべい

2019-02-22 18:01:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は図書ボランティア、読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。
「届ける絵本」は、『じごくのそうべい』。

練習のときに時間を計ったら、2,3分余ったので、そうだこの絵本!と
思いついた『あさになったのでまどをあけますよ』を、先に読みました。



春の足音が近づいてきた今頃に、ちょうどよいかなーと思いました。




何回か教室で読んでる思い、記録をみてたら‥2013年2月に一度読んでいる
だけでした。もう6年も前!!だったなんて驚きです。
(余談ですが、この絵本は、2011年の震災の後に描かれたもので、美しい絵から
繰り返される日常生活の喜びがひしひしと伝わってきますが、今小学5年生の
子どもたちって、震災の時には、まだ2歳か3歳だったから、もしかして
大きな地震があったことも、リアルタイムの記憶としては残っていないのかも、と
思ったら、なんだか一瞬ぼっーとした気持ちになりました)



じごくのそうべい』は、娘が幼い時から家にあり、私のこちこちの関西弁で
読んで楽しんだものですが、教室で読むのは、今回が初めてでした。


なかなかの手ごわさで(笑)‥まず縦書きなので、左手で持つのですが、
大型なので重いんです。久しぶりに、まっすぐに持てているかどうか
鏡を見ながら練習しました。

落語なので、その人になりきって、その人のつもりで、じごくへ落ち、
えんま大王と話、じんどんきと戦わなければなりません。
気持ちをこめて、入りこんで読みましたが、さて、どこまで伝わったでしょう(笑)。


3月の2回で、今年度の「読み聞かせ」も終了です。


きこりとおおかみ

2019-02-15 17:19:51 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は読み聞かせの当番日、ペアで3年生のクラスへ行きました。

3年生へ「届ける絵本」は、こちら『きこりとおおかみ



フランス民話の再話で、おはなしはもちろん面白いのですが、
堀内誠一さんの絵が素晴らしいです。(特におおかみハシゴのところ)


森の奥で暮らすきこりの夫婦。おかみさんの名前はカトリーヌですが、
主人公の名前はなく、ただの「きこり」笑。

ふたりで仲良く「すかんぽのスープ」を作っているところへ、
おなかをすかせたおおかみが、入ってきますが、二人ともスープ作りに夢中で
おおかみには気が付きません。

あつあつのスープの味見をしようとして指までスープにつけてしまったきこり、
その指を狙うおおかみ。おおかみ存在に(やっと)気が付いて声をあげた
カトリーヌ。三者がそれぞれの緊張を抱えて固まってしまうのですが‥

いちばんこまったのは、おおかみでした。
きこりと、おかみさんと、スープとを、じゅんぐりにながめながら、
いつまでたっても かんがえが きまりません。


そんな緊張状態を破ったのはきこりのこの一言。突然ひらめいたのです。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープを
たっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」


頭のてっぺんに煮立ったスープをかけられ、やけどをしたおおかみは
森の奥へ逃げ込みました。
まずはめでたしで、前半戦終了です(笑)。


後半戦は、1年後。リベンジに燃えたおおかみが、15匹はくだらない
仲間を従えて、森で木を切るきこり目指してやってきました。
木をするすると登りてっぺんで身動きできないきこりの足元で
おおかみたちは、5時間も待ったあげく、ものすごい調子で吠え続け、
しまいには、やけどを負ったおおかみの肩の上に一匹が乗り、その上に
二匹目が乗り‥という具合にどんどんおおかみハシゴ?が高くなっていきます。

「もう どうにもならんぞ」と、思ったきこりの頭にひょいと1年前のことが
浮かびました。そしてありったけのこえをしぼって さけびました。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープを
たっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」


それを聞いたとたん、頭にやけどしてはげてしまったおおかみは
大慌てで駆けだしたので、上に乗っていた仲間はばらばらと落ちていき、
後半戦も、めでたくきこりの勝利で終わったのでした。


3年生は、しっかりとこのストーリーについてきて、きこりの最後の
セリフで声を出して笑っていました。



次にペアさんが読んだのはこちら。『しずかなおはなし



誰かの音読で聴くのは初めてでした。絵もよいです。




来週はひとりで5年生のクラスへいきます。


がちょうのペチューニア

2019-01-19 17:22:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今年最初の読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。「届ける絵本」はこちら




14分くらいかかる長いお話で、このたび初めて小学校の教室で
読みました。

ロジャー・デュボワザン作で、松岡享子さんの訳‥安定の面白さが
ありますよね。
見開き交互に、カラー印刷のページと、色なしのページが表れて
くるのも、私は嫌いじゃないです。


さて、お話は、がちょうのペチューニアが、本を見つけたことから
始まります。
慎重に匂いをかいで、それが「ほん」というものだと気が付き、さらに
パンプキンさんが、ビルに言ってた、こんな言葉も思いだします。

『ほんを もち、これに したしむ ものは、かしこくなる』

「じゃ、つまり あたしが この ほんを もっていって だいじにしたら、
あたしだって かしこくなるって わけね。そうすれば、もう だれも
あたしのこと、おばかさんだ なんて いわなくなるわ」


本と一緒に眠り、本と一緒に泳ぐペチューニア。
思いこみとは恐ろしいもので、いえ、思いこむ力の強さとはすごいもので(笑)、
ペチューニアは、容姿さえ変わっていきます。

じぶんは とても かしこいんだと おもいこみ、たいへん とくいに
なりました。 あんまり とくいに なったので、くびが、

どんどん どんどん どんどん のびました。

そうなると不思議なもので、周りの動物たちも、ペチューニアはそれほど
おばかさんではないのかもしれないと思い始めます。

「なにしろ ほんを もっているし、それに、とても かしこそうに みえるもの」


ふふふ。こういうことって、案外じぶんたちの周りにもありますよね。
見た目だけで判断してしまうとか??




このあと、ペチューニアのにわか知恵?で周りの動物たちは被害を被り、
やがてペチューニア自身もひどい目にあってしまうのですが、最後には、本は、実は
中味が大切だということに(やっと)気が付き、ハッピーエンドです。

なかみを あたまや こころに いれなくちゃ。

これに気が付くなんて、ペチューニアは本当はおばかさんではないなあと
思いました。




5年生はペチューニアのおばかっぷりにくすくす笑ったりしながら、
なかなか楽しんでくれたみたいです。

そして最後に、幼い子の詩集パタポン2 より、辻征夫さんの「かぜのひきかた」
という詩を読んで終わりにしました。


ちいさなろば

2018-12-31 16:03:49 | ひらきよみ(読み聞かせ)

12月14日金曜日は、今年最後の、5年生のクラスでの
読み聞かせ当番でした。

「届ける絵本」は『ありがたいこってす』で、ペアさんが読むことに
なったので、私は、シーズン的に『ちいさなろば』を選びました。



教室で読むのは、たぶん初めてだったと思います。



クリスマスが何なのか、サンタクロースが誰なのかも知らなかった
ひとりぼっちの「ちいさなろば」。
自分のところにもサンタクロースが来ればいいのに、と思っていたら、
本当にサンタさんが現れ、しかも傷をおったトナカイの代役を頼まれます。
一晩中子供たちの家を周り、贈り物を届けるお手伝いをした翌朝、
「ちいさなろば」のところにも素敵な贈り物が届きます。


いまどきの5年生は、サンタクロースが贈り物を届けてくれると
思っているのか、いないのかはよくわかりませんが、こういうお話に
1年に1度くらい触れて、ほわんとしたよい気持ちになるのも
わるくないかなと思いました。




*****



あまりというか、ほとんど実感ないままに、2019年、あと8時間くらいで
終わっていきます。

家族のインフルエンザで始まり、高校の同窓会への期待とちょっぴり落胆。
娘のシューカツや留学中の不安や心配があった反面、初めてのロックイベントや
ファンクラブツアーでライブハウスへ行ったりと、楽しい経験もありました。
あ。初めてといえば、ブーツ&スティックスのイベント参加というのも2度ほど
ありましたし、コラボバッグやコラボTシャツという新たな展開もありました。
楽しかった弘前、函館旅行や、家の屋根壁のリノベートも今年でした。
後半は、まさかの座骨神経痛に悩まされ、12月はビールなしの生活を強いられて
いますが(クスリとの併用はNGなので)、まあ慣れてくればそれはそれで笑。

2019年。

まずは座骨神経痛をどうにかして、ビール生活に復帰し、朗らかに、健やかに
我慢せず、やりたいことをやろうと目標にしていこうかなーと思います。

来年もどうぞよろしくお願い致します。


天の火をぬすんだウサギ おほしさまのちいさなおうち

2018-11-27 16:02:40 | ひらきよみ(読み聞かせ)

11月16日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
当初は、ペアさんが「届ける絵本」を読んで、私が残りの時間で
1冊読むという段取りでしたが、前日の夜になって急にペアさんの
ご都合がつかなくなり、当日の朝「届ける絵本」を受け取って、
ひとりで2冊読むことになりました。
幸い、以前に読んだことがあった絵本だったので、それほど動揺
せずにすみましたが、こういう可能性があることも考えて、課題の
絵本は自分が読まないとわかっていても、手元に置いておいたほうが
いいかもしれないと思ったのでした。

こちらが今回の「届ける絵本」


私は2012年11月(え?!もう6年も前!!)に6年生のクラスで
読んでました。(過去ログ

動物たちがリレー形式で火を運んでいくところが面白いですよね。
互いを「りす、りす」とか、「カラス、カラス」とか、そのままで
呼び合っているのが、なんか今回読んでいて新鮮に感じました。



2冊目は、読もうと思い用意していった絵本です。


夏に、作者の渡辺鉄太さんのお話を聴く機会があり、その時に
まだ発売前だったこちらの絵本を鉄太氏が読んでくださいました。


遊びにすっかり飽きてしまった男の子が、お母さんに何か楽しいことは
ないかと尋ねると、お母さんはこう言います。

「おかあさん、なにか たのしい あそび おしえて」

「それなら、たんけんに いくのはどう?
おほしさまのおうちを さがしてみるのよ。

おほしさまは、よぞらにいるだけじゃないのよ。
とびらも まどもない、ちいさな あかい おうちにも すんでいるの」


扉も窓もない、小さな赤いおうち。

男の子は、道で踊っている女の子に会い、農場へ行き、おばあさんからは
風に訊いてみたら、と言われます。風に吹かれながら、丘のてっぺんまで
登っていくとそこにはくだものの木が生い茂っていました‥。
男の子はもしやこれではないかしら、と思い、拾った実をお母さんの
ところへ持っていくと‥ああ、そういうことだったのですねー。
可愛らしいお星さまが現れます。

巻末にもあり、鉄太氏もおっしゃっていましたが、英語圏では、リンゴの
季節になると図書館や幼稚園などでよく語られるおはなしだということでした。

誰もが知っている「語り」で伝えられてきたお話を、絵本にするのは
かえって難しい作業だったのかなーと思いますが、最後の場面を
男の子のこの言葉で締めくくることで、子供と母親との信頼関係や、愛情が
感じられ、「お星さま探しの話」で終わることなく、物語としての味わいが
増しているように感じました。

いつだって おかあさんが
おしえてくれる あそびは、
ほんとうに おもしろいのでした。


今年のりんごは、縦割りではなく、みなさん、ぜひ輪切りにしてみて
お星さまをみつけましょうね。



おおきなおおきなおいも ぼく、お月さまとはなしたよ

2018-11-10 17:26:54 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は図書ボランティアの読み聞かせの当番日。
ひとりで、1年生のクラスで2冊読んできました。

最初は今回の「届ける絵本」。




面白い本だということは、知っていましたが、家にもなかったため
娘と読んだこともなく、小学校で読んだのも今回が初めてでした。

あおぞらようちえんの子供たちは、それはそれはいもほりえんそくを
楽しみにしていたのですが、当時はあいにくの雨。

あめが ふっては しかたありませんね
1しゅうかん のばしましょう

‥‥6つ ねて 7つ ねると
いっぱい おおきくなって
まっててくれるよ

と、先生に言われ、子供たちは紙をたくさん繋げて、大きい大きい
おいもの絵を描き始めます。

できあがったおいもの絵の大きいこと!!
見開きページを5回みても、まだ まだ まだ と続きます。

教室の1年生は、ページを開いても開いても出てくるおいもの絵に
大喜び。その素直さが愛おしいです笑。

おおきなおいもを園庭まで運び、思いっきり遊んだあとは、みんなでお料理。
楽しいおいもパーティーでたくさんたくさん食べたあとは、おなかにたまった
ガスのおかげで、空中散歩まで楽しめて。

朝からたくさん笑い声をもらえた本でした。


2冊目は、こちらの絵本を読みました。



お月さまに誕生日のおくりものをあげたい、クマくん。

お月さまのたんじょう日って、いつだろう。
それに、なにをあげたらいいかしら。

尋ねようと、お月さまに話かけたけれど、お月さまはこたえません。

きっと、遠すぎてきこえなかったに違いないと思ったクマくんは、
川をわたり、森をぬけ、山の頂上に登りました。

これで、だいぶ近くなった、と、クマくんは考えて、
もういちど、さけんだ。
「こんばんは!」
こんどは、クマくんの声が、山やまに
はねかえってきた。
「こんばんは!」
クマくんは、すっかりうれしくなった。
わぁい!ぼく、お月さまとおはなししてる。


やまびこが返ってくることを、1年生は知っているかなーと
思いながら、最初に声がはねかえってきた箇所を、丁寧に読みました。

ほんとはお月さまが話してるんじゃないんだよ、と小さな声で言ってた
男子もいたけれど、なんでお月さまが話すの?!と、不思議に思った子も
なかには居たのではないかなーと思いました笑。

どこかに飛んでいってしまった、おくりものの帽子も、鳥の親子の役に立って
いることが裏表紙でわかり、それに気がついた1年生も、嬉しそうでした。
(絵本って、最後のさいごまで楽しめますよねー)


久しぶりの1年生のクラス、楽しかったです。



パンのかけらとちいさなあくま のねずみもんのつくったものは

2018-10-23 17:51:44 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、3年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
ひとりで2冊読みましたが、担任の先生のおはなしが少々長引き、
開始時間が5分遅れたので、早口になってしまったのが残念でした。

今回の届ける絵本は『パンのかけらとちいさなあくま』。
1冊目にこちらを読み、2冊目は、絵の対比を考えて、版画で作られた
絵本を選びました。


堀内誠一さんの絵は色も美しく、とても迫力がありますね。




以前に書いたログはこちらにあります。 

きこりを懸命に助けるあくまの子が途中から愛らしく思えてきて、
つい応援してしまいます笑。
びっくりした地主が、終盤ひっくり返って死んでしまうところでは、
教室の皆、驚いて声をあげてました。



2冊目のこの絵本も、前に読んだことがありました。 




木を利用して「ともだち」を作ろうと、カリコリ木を削っていたら、
同じく大きな前歯を持つりすくんと、木を叩くのは大得意なキツツキが
一緒にやらせて、と参加してきて‥結果的に、いつの間にかもんくんに
友達ができていたなんて、なんかいいお話だなーと思うのですが、
3年生はどう感じたでしょうねえ。


もりのなか 万次郎さんとおにぎり おひさまがしずむ

2018-10-17 22:03:30 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は2年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
ひとりで、3冊読んできました。

最初に読んだのは今回の「届ける絵本」。


基本中の基本、の絵本ですが、実は家でも小学校でもほとんど
読んだことがありませんでした。
モノトーンが娘に受け入れられなかったのかどうか、あまり
記憶に残ってないですが、家にあれば意外にお気に入りになって
いたかもしれないですが。

紙のぼうしをかぶることで、「もりのなか」=夢の中?に
入っていくぼくと、そこに登場する動物たち。
「さんぽ」について行きたくて、耳を拭いている象の姿が私の
お気に入りです笑。
2年生は、やはりピクニックのあとに残されていたアイスクリームが
気になるようでした。

かくれんぼで男の子が鬼になって数を数えている間に、動物たちは
居なくなってしまうのですが、読み終わったあと「不思議(な話)だった?」と
前の方に座っていた子に軽く訊いてみたところ反応は薄く‥。
仲間との記録タイムの時にその話をすると、「子どもには案外不思議でもなんでもなく、
すんなりと(お話が)入っていってるのかもしれませんね」との意見もあり。


2冊目は、新米の時期にぴったりだと思うこちらの絵本を。



今までに、2度ほど教室で読んだことがあるのですが、なんか、大人が面白いと
思うほどに、子供たちには面白さが伝わっていないような感じが残っていて。
これは、もしかしたら、おにぎりはお米からできている→お米は稲という
植物からできている→植物が育つためにはおひさまの光が不可欠。が理解できて
いないので、おにぎりがおてんさまに向かって一列に並んで御礼を言う
ために万次郎さんの台所から飛び出して行った、という最大のポイントが
わからないのでは、と思いました。

そこで質問形式でそのあたりのことを整理してから(笑)、読んだところ
今までにはなかった手ごたえを感じることができた気がします。
(新米を有難く思うのも、考えてみれば大人だけなのかもしれませんねー。)


3冊目に、図書館で偶然見かけたこの絵本を読んでみました。
「ちいさなかがくのとも」 沢田としきさん、こういう絵も描いていたのですね。

マンションのベランダから見える、夕暮れの景色を丁寧に描いています。
雲がひとつづつ茜色になっていく様子が美しいです。

くもが もえる。
ひとつ、ひとつ、ひが つくみたいに、
じゅんばんに もえあがる。

それと、すっかり日が落ちたあとのこのページ。

そらと くもが あおざめる。
まちじゅうが、あおざめる。


「ちいさなかがくのとも」。なかなかよいですね。

 

 


あな

2018-09-21 16:49:44 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、小学校での図書ボランティアの当番日でした。

ペアで、4年生のクラスへ行ってきました。
本日の「届ける絵本」はこちら。



今年度から入ってこられたペアさんが、読んでくれました。

カラフルで楽しい絵。
「どろぼう」という物騒なことばも気になりませんね。
子どもたちの後ろに座って、私自身も、楽しみました。

それにしても主人公のキリ・ママおじさん。
何度も何度も「どろぼう」に傘を奪われて、何度も何度も町に
買いに行くことになってしまったけど、(結果的に)傘のお店を開いて、
みんなに売ることができたからよかった!なんて、とってもポジティブ。

3回目くらいからは、誰が盗んだのか訝しんでもいいよね?なんて、
ひとりでつっこみ入れながら聴いているのも楽しかったです(笑)。



1冊目が10分近くかかる絵本だったので、私は5分以内で
終わるものをと探し、こちらに決めました。



もう何回くらい読んだかなーと、過去ログを探してみたのですが、
見当たらなかったので、自分で思ってるほどは、小学校では
読んでないのかもしれません。

穴から見える空の青さが印象的なので、「かさどろぼう」の「雨」に
対して「晴れ」というのが、私の中の裏テーマ。

途中、土の中からいもむしが現れるシーンがあるのですが、
前列に居た男子が、「みみず?」と、つぶやき声にしては大きな声で
訊いてきたので、何が起こった?!と、私の方が気になって周りを
見まわしてしまいました。
(彼は、わりと大きな声でつぶやく癖?があるみたいでした)


どちらの絵本も、4年生は集中して聴いてくれました。


***


「あな」の過去ログはこちら 
絵本の栞で、「あな」について書いたことがありました 




バスにのって おおきくなりすぎたくま

2018-09-18 18:02:47 | ひらきよみ(読み聞かせ)

14日金曜日は、2学期最初の「読み聞かせ」当番でした。

6年生のクラス、届ける絵本は『おおきくなりすぎたくま』。
13分くらいの長い本なので、1冊でもよいかなーと思いましたが、
最初にこちらの絵本を読みました。



色がとってもきれいで、結局バスには乗らなかったのに
「バスにのって」というタイトルも大好きな絵本♡
短いけれど、独特なリズムというか雰囲気をわかり合えるのは
高学年かなーと思っています。


そしてメインの絵本へ。


(存在は知っていましたが、私自身にとってもお初の絵本。)


分厚くて持っている腕は若干疲れますが(笑)、場面ごとの区切りが
短くて、文章も読みやすい場所に配置されています。

物語の舞台は開拓時代すこし後のアメリカ西部でしょうか‥。
ジョニー君はまだ子供なのに、銃を持っていますものね。

今回はそういう背景はいっさい話さないで読み進めましたが、物語が
しっかりしているので、時代背景や環境が違っていても、6年生も
違和感なく受け入れてくれたように思いました。


大きな熊を一発で仕留めて、毛皮を納屋に貼りつけたいと思っていた
ジョニー君が森で出会ったのは、食いしん坊の子ぐま。
家の台所だけでは飽き足らず、近所の畑や納屋まで食い尽くしてしまったので、
とうとう森へ返すことに。
でも、いくら遠くまで行っても、くまはジョニー君の家に舞い戻ってきて
しまうのです。

最後の決断を迫られたジョニー君は「ぼくがやる」と、北へ向かって
くまと一緒に歩きだします‥。



試し読みの段階で、すごーくドキドキしました。
ジョニー君の心中を察するに余りあり‥。

教室でも、声には出さぬとも、6年生たちが成り行きをしっかり
見守っているのがよく伝わってきました。
空気がぴりっとして‥そして最後の急展開で、ふわっとゆるみました。

良い絵本だったねと、その日のお当番さんたち言い合いました。




あいさってたのしい どろんこハリー よかったねネッドくん

2018-07-14 12:13:19 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今学期最後の読み聞かせの日でした。
1年生のクラスへひとりで行ってきました。



1冊目は、先日2年生のクラスで読んでみたこちらの絵本。


「お・は・よ・う」

おはよう って いいながら くちを すぼめていたら‥

ことりに なっちゃった!


「いた・だき・ます」

いただきます って いいながら りょうてを あわせて いたら‥

りすに なっちゃった!

といった、内容なのでとても1年生向きと思いきや、
両手を合わせるポーズ→りす ということはわかっても、
ぴょんぴょんとぶ→うさぎ が必ずしも出てこないところが1年生の
クラスの面白さというか‥2年生の場合は、2度動物が続くと、これは
次も動物なんだなと予測できるのですが、1年生は気の向くまま思うまま(笑)
(もちろん動物だとわかった子もいましたが)好き勝手なことばを
口にしていましたね(笑)。




2冊目は今回の「届ける絵本」


懐かしいですね~家で、もう何度も何度も何度も読みました。
小学校では、最近はこの季節に『うみべのハリー』を選ぶことの方が
多かった気がするので、とても久しぶりに読んだと思います。

知ってる子と知らない子だったら、お話を知らない子の方が
ちょっと多かったかな。

思いっきり遊んでどろんこになって、いろんな芸当をしてみせても
家の人に 「なんだか ハリーみたいだけど、これは ハリーじゃないよ」
と言われてしまうところでは、とても心配そうな顔をしている子が
何人も居たのが印象的でした。


2冊読み終わってもまだ時間は半分くらいあったので、3冊目でこちらを
読みました。


知っていて、「この本おもしろいんだよ」と言っていた子もいましたが‥。

1年生で読むよりは、もうすこし上の学年か、あるいは高学年のクラスで
長いお話を読んだあとの息抜き的な本として、読んだほうがいいかも、と
思いました。

ネッドくんに次々に起こる「たいへん」と「よかったね」の繰り返しに、
最初の1回では、気が付かないというか‥だいぶゆっくり読んだつもりですが、
展開についていくのは大変なのかなーと感じました。
これが、おうちで、お母さんやお父さんと一対一で読んでいるのなら、
いくらでも、戻って、眺めて、理解して、ああそうかおもしろい、と
なるのかもしれませんが。


細かい反省点も踏まえつつ、また2学期もがんばっていこうと思います。