夏の柿の実

我家の庭には柿の木がある。
真夏の日差しを受け青々と茂る葉影からたくさんの柿の実が見える。
柿、元気、皆も。そして秋

雲仙温泉旅行3・見覚えありますかー

2011-04-29 09:12:00 | Weblog

 買い物の奥さんたちの通りも一息ついた時だったのでしょう、午後1時少し前でした。
金目鯛の活きのいい色が今でも目に残る鮮魚店の店先。

カウンターのお刺身を入れたガラスの冷蔵ケースの向こうで一息入れているようなご主人の姿がガラスのケース越しに少しゆがんで見える。ケースの上に顔がでるよう、爪立ちした自分。
「こんにちはー」。「見覚えありますかー」

束の間の憩いから覚まされたようにこちらを見て一瞬怪訝な面持ちのご主人。
私「もう、15年前になります。そこのマンションに単身赴任で・・・。その折はお世話になりましたー。」
「私、あの頃50で。もう65歳になりました」

間を置いて、ご主人「覚えてる。」

「私の地元のお酒です」と筑豊の自身の好みの純米酒をお渡しする。

当時、一人者の私が刺身を買いに行くと必ず奥の大きな冷蔵庫から「自分の晩酌用の取って置きを少し」と脂ののった美味しい切り身をおまけに包んでくれました。おおざっぱに掴みいれた大根の千切りとワサビ。
私の買う定番はヒラス。生きが良くとても美味しかった。

4合瓶のお酒を嬉しそうに受け取っていただいて、「これ、お菓子」と奥さんにお土産。
「奥さんは」とお訊ねすると「今、配達に」との事。
お二人ともお元気そうで。よかった。よかった。

お客さんが見えて踵を返そうとすると「これ、持って帰り」と奥さん手製の鰯のみりん干しをワンパック。昔と同じように新聞紙にくるんでくれました。

私「また今度、何時お会いできるか分かりませんがお元気で」右手を出すと、握手に不慣れなのでしょうが太い指の手で握り返してくれました。お暇のタイミングです。

当時より少し細くなっていましたが日に焼けた元気そうなお顔。
お酒をお渡した時の嬉しそうな笑顔は昔も今も。心楽しい訪問でした。

お店の回りも変わりました。高速道路の料金所で何度か案内を乞うての長崎ドライブでしたが温泉よりも鰻よりも心嬉しいお魚屋さん訪問でした。

写真は花壇のルピナス。
コメント
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