南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

失語 3

2006年05月11日 | 高次脳機能障害
 次に流暢性失語について。
 これも大きく二つに分類され、ウェルニッケ失語と、健忘失語に分類されます。
 やはり言葉を聞いたり、読んだりしたときの理解の程度で分類します。

 理解障害が中~重度のもの→ウェルニッケ失語
 理解障害が軽度かないもの→健忘失語
となります。
 
 ウェルニッケ失語では、理解の障害は中~重度で、流暢に話すのですが、話す言葉は発話は錯語が多いものです。

 健忘失語では、理解障害はないか軽微なのですが、言葉を出そうとするときに、言葉がなかなか出てこなかったり(喚語困難)、これとかあれといった指示代名詞を多用するといったことがみられるものをいいます。

 失語の自然回復は1ヶ月から長くて3ヶ月の間に起こるものとされ、それ以上続いた場合は完治は難しいとされています。
 軽度の失語症でも、なかなか言葉が出てこないという障害が残りますので、多大なストレスになります。



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