レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家-『ミステリマガジン』[本の話]第5回から-楽しい読書316号

2022-04-16 | 本・読書
 ―第316号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2022(令和4)年4月15日号(No.316)
「私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家
―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第5回から」


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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2022(令和4)年4月15日号(No.316)
「私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家
―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第5回から」
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 今回は、私の愛読誌の一つである『ミステリマガジン』(早川書房)に
 連載されている湯川豊さんのコラム[本の話]の連載第5回
 「内田魯庵・本を読む人」から、
 <読書家・蒐書家・愛書家>の違いについてを紹介しましょう。

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 - 私の読書論156 -
  ◆ 本の価値 ◆
  ~ <読書家・蒐書家・愛書家>の違い ~
  ――『ミステリマガジン』連載コラム[本の話](湯川豊)
  第5回「内田魯庵・本を読む人」から
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 ●内田魯庵―<読書家・蒐書家・愛書家>の違い

湯川豊さんの『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]の
第5回「内田魯庵・本を読む人」(HMM2021年9月号(no.748))に
こんな話が出てきます。

<読書家・蒐書家・愛書家>の違いです。

「東西愛書趣味の比較」(『魯庵随筆 読書放浪』所収)に――

 《読書家と蒐書家がどう違うか。読書家はややもすれば
  「つんどく先生」である蒐書家を軽侮するが、それはどうか。
  本が保全され、善書が読書家に届くのは
  ともすれば蒐書家がいるからではないか。》

 《また愛書家というのがいて、
  これは読書家とも蒐書家とも違っている。
  この種の人は、わずかに二、三冊の本を限りなく熱愛する。
  そしてだんだんに成長して読書家や蒐書家になるばあいもあるが、
  そうでないこともあり、とにかく見つめているほかはない、
  というのだ。》

*参考:
『ミステリマガジン』2021年9月号(no.748) 早川書房 (2021/7/21)


(画像:『ミステリマガジン』2021年9月号(no.748)(早川書房 2021.7.25)連載コラム・湯川豊[本の話]第5回の冒頭部分)

 ●<読書家・蒐書家・愛書家>―私のイメージ

(略)

 ●私の場合は……

(略)

 ●愛書家として

(略)

 ●本についての私の格言――【どんな本でも役に立つ】

十分書き切れたかどうか分かりませんが、
最低限度書きたかったことは書けたかな、と思います。

いつもの比べてちょっと短いので、
最後に私なりの本に関する格言を紹介しましょう。

 ・・・

本についての格言――その一

 【どんな本でも役に立つ】


《どんな本にも役に立つ部分があるよね》というもの。

ちょっとカッコイイ言葉、決まる表現にはなっていませんが、
私のいいたいことは伝わっていると思います。

前回、紹介しました
荒俣宏さんの『喰らう読書術』(ワニブックスPLUS新書 2014/6/9)
にも、

 (4)本はクズでも毒でも、思いがけない価値がある

というくだりがありました。

それに共通する部分ですが、これはいえることです。
一見ムダな本、役立たずな本に思えても、よくよく読んでみると、
役に立つフレーズの一つや二つは見つかるものです。


 ●例「欠点を気づくことも才能のうち……」

例を一つあげましょう。

ここでこの本のことをその例――一見クズ本でも実は役に立つ――
としてあげると、著者や出版社の方々に申し訳ないのですけれど、
偏見を持っているつもりはありません。

世間的な見方によれば、そういう目で見る人も居るよね的な本です。
「たかがAV女優ごときの書いた本」などと。

それは、元AV女優(今風にいいますとセクシー女優)の
蒼井そらさんの『ぶっちゃけ蒼井そら』というエッセイです。

私が見つけた名言――

 《欠点を気づくことも才能のうち。下手なら努力すればいい。》p.89

このまえに、

 《でも「下手」がわかってよかったと思う。/
  自分の下手さや欠点がわからず
  「こんなものだよね」と自己満足してたら、
  その先に成長はなかったと思います。》

とあります。

どんな分野でも、成長できる人とできない人がいるものです。
その差はどこにあるのか、というと、こういうところなのでしょう。

*参考:
蒼井そら『ぶっちゃけ蒼井そら』ベスト新書 2009/9/9


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 ★創刊300号への道のり(15) 2021(令和3)年1-6月(14年目前半)

(下段URL:ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』、
 goo版『レフティやすおの新しい生活を始めよう』
 掲載【別冊 編集後記】)


286.
2021(令和3)年1月15日号(No.286)
「私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後編)フィクション系
『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロッグ」

2021.1.15
私の読書論140-私の年間ベスト3・2020年(後)
フィクション系-楽しい読書286号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/01/post-50c1d0.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/77189c18b01371dbeee3c48a7451aecf

287.
2021(令和3)年1月31日号(No.287)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)
『楚辞』(4)屈原の他の作品「九章」」

2021.1.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(6)『楚辞』(4)-楽しい読書287号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/01/post-62755d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5df8119cefb5cbb6eeda8bb493d59085

288.
2021(令和3)年2月15日号(No.288)
「私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々」

2021.2.15
私の読書論141-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(5)
ハヤカワ文庫の50冊(3)NVの数々-楽しい読書288号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-5af022.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bd2863095641ce166963a6aabc7405c8

289.
2021(令和3)年2月28日号(No.289)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)
『楚辞』(5)屈原「九歌」「漁父」」

2021.2.28
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(7)『楚辞』(5)-楽しい読書289号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/02/post-361c76.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6e9eaaa081df9735e2be1975a9d0ff57

290.
2021(令和3)年3月15日号(No.290)
「私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)ミステリ文庫」

2021.3.15
私の読書論142-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(6)
ハヤカワ文庫の50冊(4)-楽しい読書290号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-0574cb.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/5fb379dedfe0c35721ff8cc2b4dbabd4

291.
2021(令和3)年3月31日号(No.291)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(8)『楚辞』(6) 宋玉」

2021.3.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(8)『楚辞』(6)宋玉
-楽しい読書291号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/03/post-03ddff.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6b35c57d2c3bdf25c3158e78ff4a85a5

292.
2021(令和3)年4月15日号(No.292)
「私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5) ノンフィクションその他」

2021.4.15
私の読書論143-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(7)
ハヤカワ文庫の50冊(5)NF他-楽しい読書292号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-cde3df.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/7a3190d6f5084d5747d6d068bbe27bee

293.
2021(令和3)年4月30日号(No.293)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(9)漢代(1)項羽と劉邦」

2021.4.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(9)漢代(1)項羽と劉邦
-楽しい読書293号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/04/post-4b639f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6dfa35eb01ce468d12a1b6e80ba0e6c7

294.
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

295.
2021(令和3)年5月31日号(No.295)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(10)漢代(2)武帝」

2021.5.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(10)漢代(2)武帝-楽しい読書295号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-f8c653.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d31b50fcf279c28162a752e01ad8b80e

296.
2021(令和3)年6月15日号(No.296)
「私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺・蔵書以外の名作傑作・
 ミステリ編(1)本格ミステリ」

2021.6.15
私の読書論145-私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年(8)
ハヤカワ文庫の50冊(6)拾遺ミステリ編(1)-楽しい読書296号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-04b31f.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/a9e30ce5eb0f87cf109b659f937f17e3

297.
2021(令和3)年6月30日号(No.297)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(11)漢代(3)司馬相如」

2021.6.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(11)漢代(3)司馬相如
-楽しい読書297号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/06/post-aa5f70.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3785ab87310dd8b989acb0d12f973c69

 ・・・

2021年前半の1-6月分です。

この年の月末「古典紹介編」は、古代中国の文芸、
「漢詩を読む」編で、『楚辞』を終え、漢代の詩を取り上げています。

月半ばの「私の読書論」号では、引き続き、
「私を育てたハヤカワ文庫創刊50周年」と題して、
1970年に創刊され、私の一般向け読書の期間とほぼ同じ、
50年を迎えたハヤカワ文庫から、
今現在も手持ちの「お気に入り」の本を紹介しました。

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本誌では、「私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家―『ミステリマガジン』連載コラム[本の話]第5回から」をお届けしています。

今回も一部見出しだけで、全文紹介ではありません。
あしからず!

見出しから「おもしろそうだな」と感じられた方は、ぜひ、弊誌のご購読を!

 ・・・

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論156-読書家・蒐書家・愛書家-『ミステリマガジン』[本の話]第5回から-楽しい読書316号
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