きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

聖路加国際病院 聖ルカ礼拝堂へ

2008-07-06 | 教会・礼拝堂
十字架の見える建物正面入り口から中に入り、警備の方にチャペルの見学をしたいと話したら、
ただいま結婚式が行われていて まさに その最中だとのこと。見学は外からになりますけどどうぞと言われ 廊下を進むと、エントランスに創業者のトイスラーの写真が飾られていました。




写真の上部左右に見える 青い光は、チャペルのステンドグラスの色です。

  

照明が、素敵。

  

壁には なぜかしら虫のレリーフが。



床には、魚のレリーフ。



これは、蛇のよう。


階段の踊り場にも、天秤などのレリーフがあり
それを見ているだけでも 楽しくなってしまう。

 


階段を上ると、正面に祭壇の青いステンドグラスが飛び込んできました。
丁度牧師さんの 結婚についてのお話の最中でした。
せっかくなのでガラス越しに、お話を聞かせていただきました。



正面入り口の上は、ホールになっていて、椅子とテーブルがたくさん並べられていて ちょっとした休憩場所という感じ。
窓が開けられ、心地よい風が入ってきました。
ソファーは、どれも座ると深く体が沈んでしまいあまり座り心地は良くありません。古いもののようですが、機能的ではないですね。

挙式が終わり、集合写真を撮り終わって チャペルにお祝いの人が去ってから中に入りました。
正面祭壇後方には、青いステンドグラスが3枚並んでいます。聖書に基づいたステンドグラスは良く見ますが、細密画のような青を中心とした幾何学模様のステンドグラスもまた、なんともいえません。

入り口右側壁にある聖水盤後方には、青と赤のステンドグラスがあり、柱から伸びたリヴ・ヴォールトの天井の装飾に映えていました。

石を積み重ねたお城のような壁に 圧倒されました。
左右にシンプルなお魚や花などの親しみやすい長方形のステンドグラスが連なり、
やわらかい光を落としています。

その上には アールヌーボー調の尖頭アーチのステンドグラスが伸び、さらにその上に薔薇窓があります。

振り返ると、2階部分に大きなパイプオルガンが見えます。
建物上階へと吹き抜けになっていて その空間の高さにくらくらしました。

牧師さんが挙式の方の見送りから戻られてチャペルに入ってきたので少しお話しました。

「結婚についてのお話、結婚生活が長いのでとても忘れていることが たくさんありました。」
「まあ、そういうものです」と笑って答えてくださいました。
壁は石を積んだものではなく、鉄筋コンクリートに石を装飾したものなんだそうです。

荘厳な礼拝堂の静けさが、今まで訪れた中で
一番心に響きました。

私は、信仰心がまったくないけれど
教会を訪ねるのが好き。

そこは 人が集まり 祈る場所だから。
誰も居ない空間でも
人の温もりを感じることができるのです。



この、ガラスの扉の先が、礼拝堂です。
ステンドグラスは、訪れて あなたの眼で 見て欲しいと思います。


2008.6.28
2008.7.5

◇聖ルカ礼拝堂(チャペル)は、一般の教会(チャーチ)と違い、聖路加国際病院付属の礼拝堂で、患者、医師、看護婦、職員のためのものですが、地域の人にも開放されているそうです。

◆◇追記◇◆
yumiさんのコメントを読んで、慌てて「建築探偵の冒険・東京編」を取り出してみたら 謎の解きあかしが…

床の生き物たちは、神の足下に伏し、病の元凶として踏みつけられて
壁には、神の前に封じ込められた悪い虫たち…

もう一度 ゆっくり読んでみようっと!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする