きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

旧国立公衆衛生院・東京大学医科学研究所

2008-07-30 | 近代建築
八芳園から東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金台駅を目指すと、いつか見た建物が目にとまりました。



レース編みの模様のような門が目印。



草木の繁った塀の中に、凛とした建物があります。
旧国立公衆衛生院。2002年に和光市に移転したため、廃墟となりました。
これから、どうなるのかちょっと不安です。

数年前、正門をくぐってすぐ左手にある近代医科学記念館に立ち寄った時、
受付に居た方に、かつての衛生院のことをお聞きしました。
大階段があって美しかったこと、地下大食堂に 巨大な炊飯器があったこと、
院長室からは、遠く恵比寿や渋谷の街並みが見えて眺望が素晴らしかったことなどなど。話を聞いて、羨ましくなりました。
移転前に訪れてみたかった。残念です。

この建物は、私が、近代建築物に興味を持ったきっかけとなった建物です。
所在地から、竣工年、用途、設計者などを調べてみました。
これが謎解きのようで なかなか面白いのです。

  

右手奥に東京大学医科学研究所附属病院があります

   

敷地内には、同じ内田祥三設計の建物が現役です。
東大駒場キャンパスや本郷キャンパスに 同様の建物を見ることが出来ます。
どれも同じようなゴシック建築なので、区別がつかない。。
似てるでしょ!



東京大学医科学研究所1号館

 

研究所の左側に、可愛らしい入口を発見。
教会の入口風。

研究所の左側から裏側を見たら、総合研究棟、新病院棟の新しい建物がガラスの囲いで繋がっていました。
研究所の中央 2階部分に、トマソンの扉を発見。

 

 暑い一日でした。この日のお散歩はここでおしまいです。

◇旧国立公衆衛生院
竣工 1940年
設計 内田祥三
所在 東京都港区白金台4-6-1


◇東京大学医科学研究所1号館
東京大学医科学研究所附属病院

竣工 1937年
設計 内田祥三
所在 東京都港区白金台4-6-1

2008.7.20

コメント (4)
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