きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

「フランスが夢見た日本」展と「対決巨匠たちの日本美術」展

2008-07-31 | 美術展
国立博物館ニュースの読者プレゼントで招待券を頂いたので、東京国立博物館へ行ってみました。

正面入り口に、こんな看板が出ています。
きっと、クレームをつける方がいるんですね。
間違えてがっかりする子供の顔を想像してしまいます。





「フランスが夢見た日本」展 会場は、東京国立博物館の表慶館。

 
 

北斎や広重などの版画からデザインした食器類が展示してあります。
陶器と、元の版画との対比が面白い。
トリミングしてあるものの、まったく同じ構図で、驚いてしまった。
食卓を飾るのにはどうかなと思われる 鳥が餌をついばむ姿やモグラなど
あらゆるものがお皿などを飾っています。
現代なら、コピーに当たるわけで、どうなのかな…と不安になるくらいそっくり使用されています。
デザイン集は、ジャポニズムの宝として使われたことでしょう。

いつも悩むこと。料理をひきたてるお皿は、はたしてどんなお皿なのか…。
シンプルな無地の白いお皿が私的には好き。

食べ終わった後のお皿を楽しむこと
これもまた、ご馳走の一つなんですね。
フルセットのテーブルウエアにため息が出ました。
フランスにおける日本芸術の評価の高さを感じました。

表慶館の窓はふさがれ、ちょっと外観は見た感じはよくありません。
2階でも展示があるのかと期待していましたが、1階のみの会場でした。
美しい階段は、幕で仕切られ見ることができませんでした。

正面エントランスは、売店などが設置され、素敵なモザイクタイルなどの内装を楽しむ事ができません。
せっかくの表慶館を使っての展示、もう少し工夫して 建物の素晴らしさも一緒に鑑賞できると良いのに。とても残念に思いました。



表慶館を後にして、平成館で開催されている、親と子のギャラリー「博物館の中の水族館」を見に行きました。
東京国立博物館所蔵品の中から、魚や貝、蟹など海や川で暮らす生き物の作品が展示してあります。蟹の造りが精巧で見入ってきました。

重要文化財の 褐釉蟹貼付台付鉢、高村光太郎の鯰など、さりげなく素晴らしい作品が並んでいて、
子供だけでなく、大人も楽しめる展示となっています。



そして、次回 夏休みの平日に来ようと思っていた
対決巨匠たちの日本美術」展。空いてるので、急遽観ることに。
日曜日の昼間なのに、空いていました。

日本美術の奥の深さを感じさせる、盛りだくさんの展示となっています。
展示替えのため、風神雷神図屏風が見れなかったのが残念。
何度も訪れたくなる展覧会です。



ロビーに山口晃のガチャポンがあって、楽しめました。

そうそう、アニメ「時をかける少女」に東京国立博物館のシーンが出てきます。
私の大好きな本館 1階休憩室の描写には、参りました。
詳細に描かれていました。

2008.7.13
コメント (2)
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