とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

シリーズ逆行の旅 ~第12回 信楽高原鐵道

2006年11月26日 | とのさまの漫遊
  1991年9月22日、高校からの友人と遅い夏休みで九州旅行をした帰りに立ち寄った。

  夜行列車を大阪で降りて奈良へ。さらに関西本線へと乗り換えて加茂へと降り立つ。ここから信楽へはJRバス(現在は廃止)で向かう。やって来た車は1型と呼ばれるマイクロタイプだ。切符は九州ワイド周遊券(当時)を用いているが、このバスは経路ではないため別途負担となる。

  和束川に沿って走り、農村あり渓谷アリで車窓は変化に富む。やがて京都府から滋賀県に入って国道307号に合流し、わりと開けた街を進んで信楽駅に着いた。

  さて、日付から察した方もおられるでしょうが、この日は信楽高原鐵道の列車は走っていません。同年5月14日に正面衝突事故を起こしていて運休中で、代行バスが走っています。(運転再開は同年12月8日) 事故の概要はウィキペディアの記事をご参照ください。事故を起こしたからと乗りに来ない理由はないし、原因を突き止めて教訓とし、反省して2度と事故を繰り返さないようにすることが重要だろう。

  鉄道は動いてなくても駅舎は営業しており、窓口で貴生川までの乗車券と硬券入場券を求める。年配の駅員の「ありがとうございます」という声が印象的だった。

  代行バスに乗り込んで貴生川へ。事故現場付近は何事もなかったように静かな場所だった。


  「シリーズ逆行の旅」は一旦終了いたします。何人かの方からご感想のメールを頂戴いたしました。ありがとうございます。またどこかの路線を逆行する機会があれば記したいと思います。

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